ドル円が151円台に急騰、日銀はYCC柔軟化決定も撤廃にならず【2023年11月1日】
2023年11月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀はYCCを柔軟化、金利1%超えも容認
- YCCは撤廃されず正常化に前進も市場予想よりハト派、円安に傾く
- ドル円は151.97円の高値を目指す、152円台に突入すれば新たな段階
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。2週間にわたって狭いレンジで推移していたが、日銀の政策発表をきっかけとして上方ブレイクアウトした。政策では金利上限が事実上1%以上が容認さたが、YCCは撤廃されなかったため、市場はこの措置をハト派的に受け取ったようである。
ドル円は上昇チャネルを形成しており、上限ラインまでまだ余裕がある。フィボナッチエクスパンションからみると、152.77円が目標価格となりそうだ。152円台に突入すれば、2022年の高値を超えることとなり、新たな局面に進む可能性が高いです。
ただし、長期金利の大幅な上昇や為替介入の警戒感があり、市場と日銀の駆け引きが続きそうだ。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。昨日は151.77円まで急上昇し、2.7円の大幅な上昇を記録。強い円安ドル高のトレンドが確認できる。一目均衡表では転換線を割り込んでおり、RSIも70を超えた後、下回っている。よって、調整の動きが強まる可能性がある。
押し目がなく一方的な上昇が続いているため、これからのエントリーは慎重になりたい。高い水準での買いはリスクが高いので、押し目を待ってエントリーする方針がいいだろう。
デイトレードの方針としては、押し目買いを基本とし、エントリーは150.58円、決済は151.65円、ストップは150.20円と設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
152.77円・・フィボナッチエクスパンションの100%
150.17円・・支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:86% 買い:14%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
米ISM製造業雇用指数 | 23:00 |
FOMC声明&政策金利発表 | 翌3:00 |
パウエルFRB議長記者会見 | 翌3:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得