ゴールドは下落、上昇トレンドが一服【2023年11月8日】
2023年11月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は7連騰、米FRBの利上げサイクル終了で株高
- 原油が大幅安、大きなヘッドアンドショルダーの形状を形成
- ゴールドは下落基調、リスク回避の動きが弱まる
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析する。10移動平均線を下回り下落基調が顕著になる。2000ドルの節目を上回ることはできず、売り圧力が増加。1950~1960ドルの間で下ヒゲが目立ち、この区間が支持帯として作用している。
ネックラインは1954ドルであり、このレベルを下回ると、フィボナッチリトレースメントの61.8%が位置する1935ドルへの下落リスクが高まる。現在の値動きは売りが優勢ながらも、支持帯近辺での買いの反発に注意が必要。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の1時間足チャートを分析する。RSIが45まで上昇し、10移動平均線を上回る展開となっており、上昇基調が明確になる。ドル高はゴールド価格の上昇を制限する要因だが、FRBの追加利上げに対する慎重な姿勢がゴールドにとってプラス材料となる可能性がある。
前回の急激な上昇後の調整売りを経て、再び上昇する兆しが見える。資金が株式市場に向かう中でも、ゴールドへの投資意欲は衰えていない。
デイトレード方針は1955ドルでの押し目買い、決済目標価格は1975ドル、損切りラインは1950ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポートラインは以下のとおり。
1954ドル・・ネックライン
市場センチメント
XAUUSD 売り:50% 買い:50%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
独消費者物価指数 | 16:00 |
FRBパウエル議長講演 | 23:15 |
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。