ドル円は下落、米労働市場縮小で利上げ終了観測が高まる【2023年11月17日】
2023年11月17日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米中首脳会談が終わる、軍事レベルの対話に合意も対立は解消せず
- 米失業保険申請件数は増加、米労働市場がやや縮小
- 原油が大幅下落、75ドルのサポ―ラインを割って72ドル台に
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、価格は150円半ばに下落しており、米失業保険件数の増加から求職者が増えている状況を反映している。これにより、利上げの確率が下がり、株価は上昇し、ドルは安くなっている。
3日前に形成された大陰線の高値と安値に包み込まれている状態となっており、今後の強い動きに注意が必要だ。150.22円を下回ると円高が加速する可能性がある。一目均衡表では転換線を下回っており、相場の天井を形成している可能性も示唆されている。米国の利下げ期待による金利差の縮小が円高要因となりえる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。現在、強い下落が見られ、150.220円を目指している動きが確認できる。本日のピボットポイントは150.80円付近に位置し、150.75円以上では上値が堅い傾向が見られる。
RSIは45となっており、MACDヒストグラムでも谷が形成され始めている。昨日の安値は150.285円で、150.220円を割り込むことはなかった。日足の形状を踏まえると、再び安値にトライする可能性が考えられる。
デイトレードの戦略としては、150.75円付近での戻り売りをイメージしたい。決済価格は150.22円、損切りラインは151.20円に設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
151.48円・・主要な抵抗帯
150.22円・・主要な支持帯
市場センチメント
USDJPY 売り:66% 買い:33%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英小売売上高 | 16:00 |
EU消費者物価指数 | 19:00 |
米建築許可件数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。