ドル円は148円台に上昇、上値は重たく下落基調が継続【2023年12月1日】
2023年12月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米経済指標は軒並み低下、経済減速の兆候を示し利下げ期待が先行
- ユーロドルが大幅下落、EU圏のインフレ率が低下が要因か
- OPEC+会合では自主減産に合意も市場の期待どおりにならず
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。148円前半まで回復したものの、一目均衡表の転換線を上回ることはできず、下落基調が鮮明になっている。また、一目均衡表の雲を下抜けしたことも確認され、米経済指標の軒並み下落と経済減速の兆候がある。利下げ期待が株高をもたらしているが、この熱はいずれ冷めるとの見方も出ている。
ドル円は今後、下落基調を強め、大きな転換点を迎えている可能性が高い。ファンダメンタルの変化に一層注意を払う必要がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。現在、ダブルボトムの形式が出現し、昨日ネックラインを上抜けたことでこのパターンが完成している。90移動平均線も上抜けているため、やや調整の動きが見られる。12月に下落基調が続けば、少なくとも144.79円まで下落する可能性が考えられる。
しかし、調整の動きも見られるため、短期的な売りには慎重になりたい。デイトレード方針としては戻り売りを考え、エントリーは148.55円、決済は146.85円、ストップは148.85円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
148.65円・・90日移動平均線
148.21円・・日足一目均衡表の転換線
146.67円・・直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:53% 買い:47%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
カナダ雇用統計 | 22:30 |
米ISM製造業購買担当者景気指数 | 深夜0時 |
パウエルFRB議長発言 | 翌1:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。