ドル円は反発、米利下げ期待が過剰になりショートカバー発生【2023年12月5日】
2023年12月5日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ゴールドは史上最高値を更新も反落し2030ドルを割り込む
- NY時間に為替市場ではドル全面高となる
- ドル円はフィボナッチリトレースメントが意識される
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。全体的に下落基調が続いているが、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%が支持線として機能し、一時的な反発が見られる。来年以降の米利下げ期待が早まり過ぎたため、ショートカバーによってドルが強まり、ドル円は148円手前まで戻る可能性も考えられる。
しかし、基本的な下落トレンドは変わらず、フィボナッチリトレースメントを意識して戻り売りが適切な戦略となりそうだ。戻り高値での売りエントリーを考えたい。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。240移動平均線と72移動平均線は共に下向きで、下落基調が維持されている。戻り売りが有効な戦略となりそうだ。
焦点は146.35円の直近安値を割るかどうかにあり、テクニカル的には146円台を割り込み、145.25円付近までの下落が予想される。144.50円にはフィボナッチ・リトレースメントの半値と月足単位の支持線が重なっており、ここでの大きな反発の可能性も考慮に入れるべきだろう。
デイトレードの戦略としては、147.30円付近での売りエントリー、145.65円での決済、147.50円でのストップロスを設定するのが良い。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
148.40円・・フィボナッチ・リトレースメントの23.6%
146.27円・・フィボナッチ・リトレースメントの38.2%
市場センチメント
USDJPY 売り:51% 買い:49%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪政策金利 | 12:30 |
米サービス業購買部協会景気指数 | 23:45 |
米ISM非製造業指数 | 24:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。