ドル円はレンジ相場を形成、米ADP雇用統計は予想を下回る【2023年12月7日】
2023年12月7日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米ADP雇用統計は市場予想を下回る、金曜日の政府雇用統計に注目
- 原油は重要支持線である70ドルを割り込み69ドル台で推移
- ドル円はレンジ相場を形成、146.25円を割れるかどうかが注目
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。フィボナッチリトレースメントの23.6%に反発し、現在はもみ合い相場となっている。一目均衡表の転換線が抵抗線として機能しているため、上昇が難しい状況である。
米ADP雇用統計は市場予想を下回り、労働市場の緩和を示唆している。これは米利下げ期待を後押しするもので、金曜日の雇用統計の結果次第では大きく下落する可能性がある。本日は様子見の動きで、レンジ相場を維持する可能性が高い。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。240移動平均線は下方向を維持しており、現在ドル円は146.73~147.50円の範囲でレンジ相場を形成している。焦点は明日の米雇用統計にあり、原油が重要な支持線を割り続けることで円高方向への相場環境が整いつつある。現在の相場環境を考慮すると、目線は売り方向で考えたい。
デイトレードの方針としては、レンジの上限である147.50円付近で段階的に売りエントリーをし、決済目標を146.75円、ストップを147.75円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.25円・・直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:51% 買い:49%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU圏GDP | 19:00 |
米失業保険申請件数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。