ゴールドは天井を形成か、米利下げ期待が後退で下落基調【2023年12月11日】
2023年12月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米雇用統計は市場予想を上回る、まちまちの経済指標結果
- 今週はFOMC開催、金利動向予測も発表予定
- ゴールドは一時2000ドル割れ、天井を示唆するローソク足形状が出現
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析する。史上最高値を更新した後、上昇の勢いが失速。米雇用統計による過度な利下げ期待が後退し、下値の支持線をブレイクアウト。現在、38.2%の支持線を割り込み、半値に該当する50%、つまり1972ドルを目指す展開が予想される。
今週は米FOMC会合が開催され、政策金利発表や今後の金利動向に関する見通しが発表される。これによりゴールドの方向性が変化する可能性もある。RSIは52で推移し、50を割るかどうかにも注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の1時間足チャートを分析する。現在、小さいながらも逆N字の形状を示し、レンジ相場を下方向にブレイクアウトしている。2009.5ドルを割り込んだことから、さらなる下落の可能性がある。しかし、RSIは売られすぎ圏から抜け出し、30を上回る反転を見せている。このため、RSIが50に達するまでは、一定の調整動きが見込まれる。
市場センチメントは現在拮抗しており、明確な方向感は見えにくい状態だ。短期的には、レンジの下限で売りエントリーの機会を探ることができる。一目均衡表の基準線である2015ドル付近まで価格が引き付けられれば、戻り高値売りの機会があるかもしれない。
デイトレード戦略としては、戻り売りを考え、エントリーは2015ドル、決済は1990ドル付近、ストップロスは2020ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2040ドル・・レンジ上限水準
2005.50ドル・・レンジ下限水準
市場センチメント
XAUUSD 売り:55% 買い:45%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本大企業製造業景況判断指数 | 8:50 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得