ドル円は141円台に、200日移動平均線を下回る【2023年12月15日】
2023年12月15日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ECBは4.0%で金利据え置き決定、声明で「利下げ期待は時期尚早」とコメント
- 英中銀は5.25%で金利据え置き決定、声明で「インフレ退治は道半ば」とコメント
- ドル円は141円台に下落、米FRBの利下げ期待が高まりドル安
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析すると、約7か月ぶりに200日移動平均線を明確に下回り、ボリンジャーバンドの-2σから-3σで推移している。これはバンドウォークの発生可能性を示唆する。月足単位の節目価格である140.95円では反発が見られるが、RSIは32に位置し、売られすぎ水準に近づいている。
為替市場全体でドル安が顕著になっており、ドル円は売り圧力を受けやすい状況だ。来週開催される日銀政策決定会合まで、この下落基調が続くかが焦点となる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。直近安値141.60円を更新し、140.95円まで下落している。140.95円は月足単位の強い支持帯であり、130円台への下落は来年以降の可能性がある。RSIは141.60円まで下落時は15だったが、今回140.95円での下落時は19となり、その後37付近まで回復している。価格が下落し、RSIの数値が切り上がるダイバージェンスと考えることができる。
デイトレード方針は下落基調を考慮しつつ、戻り売り。143.50円付近での売りエントリー、142.15円での決済、144.50円でのストップとする。米株価が買われすぎであり、今夜は売り圧力が増す可能性がある。
クリスマス休暇が近づき、取引量が減少する週末であるため、短期かつ慎重なトレードに徹したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
144.35円・・月足単位の節目価格
140.95円・・月足単位の節目価格
市場センチメント
USDJPY 売り:38% 買い:62%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU製造業購買担当者景気指数 | 18:00 |
サービス業購買部協会景気指数 | 23:45 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。