ドル円は上値が重たい、日銀政策決定会合に注目が集まる【2023年12月19日】
2023年12月19日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 本日は日銀政策決定会合と総裁記者会見、利上げに向けた動きに注目
- ドル円は240日移動平均線でのもみ合い、東京時間は動きにくい
- FRB関係者による利下げけん制コメントが相次ぐ
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。240日移動平均線付近での攻防が続いている。米10年債利回りの低下による米ドル安が影響し、140.95円の直近安値更新を目指す動きが見られる。
240日移動平均線を割り込んだ後、一度回復するも再度下落する可能性があり、その場合、138円台への下落も考えられる。日銀政策決定会合での利上げに向けた具体的な動き、サプライズの発生、日銀総裁の見通しに変化があるかどうかが市場の注目点となっている。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。現在、RSIは48であり、50を割り込む動きをしている。このことから再び下落基調が示唆されている。チャート上では「N字」の形状が想定され、140.950円を割り込むかどうかが重要なポイントとなる。
日銀会合が控えており、東京時間の市場は動きにくい状況が予想される。会合の結果次第で相場が変動する可能性が高いが、上昇する場合は240日移動平均線での戻り売りを、下落する場合は140円前半での逆張りによる短期買いを狙痛いと考える。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
140.95円・・・直近安値
138.15円・・・フィボナッチエクスパンション100%
市場センチメント
USDJPY 売り:49% 買い:51%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪金融政策委員会議事要旨 | 9:30 |
日銀政策発表 | 11:30 |
日銀総裁記者会見 | 15:30 |
EU圏消費者物価指数 | 19:00 |
米建築許可件数 | 22:30 |
カナダ消費者物価指数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。