日銀は出口戦略を示唆せず、ドル円は一時144円台に【2023年12月20日】
2023年12月20日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀は大規模金融緩和政策の継続を決定、一部の利上げ期待を払拭
- 米FRB関係者は利下げ期待けん制も、市場は来年5回の利下げを見込む
- ナスダックは最高値更新、S&P500も最高値に迫る
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。日銀は大規模金融緩和の継続を決定し、総裁が出口戦略を示唆せず、円売りに傾きドル円は上昇した。しかし、米FRBが来年以降の利下げに傾いていることから、以前のような急激な上昇は期待しにくい。
現在、200日移動平均線が抵抗線として機能しており、一目均衡表の転換線も抵抗線となっている。そのため、143円台後半での推移が見られる。日銀が利上げに消極的な姿勢を示したことから、年内の140円台割れは難しいと予想される。今後の焦点は200日移動平均線付近での攻防となる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。現在、ドル円は上昇基調にあるが、一目均衡表の基準線が支持線として機能している様子が見られる。上値には240移動平均線があり、市場は今後の方向感を探っている。
RSI分析では50を上回ってはいるが、上昇基調が転換する可能性を示唆している。もしRSIが50を明確に下回れば、再度下落基調が強まる可能性がある。現時点では、大きな視点で見ると下落トレンドが継続しており、戻り売りが有効と考える。
デイトレード方針は戻り売り、エントリーは144.35~144.50円、決済は143.50円、ストップは145円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
144.50円・・・フィボナッチリトレースメントの50%
140.95円・・直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:43% 買い:57%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英消費者物価指数 | 16:00 |
米消費者信頼感指数 | 深夜0時 |
米原油在庫量 | 翌0:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。