ユーロドルは大幅上昇、反落に要注意【2023年12月28日】
2023年12月28日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ユーロドルは1.10ドルを上抜け大きく上昇、買われすぎ圏に突入
- 日銀内で意見が割れる、金利正常化への市場期待は高い
- 日本は利上げ期待、世界は利下げ期待が主流となると予想される
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。1.10ドルの重要な節目を超え、1.11ドルを上回る動きが見られる。52日移動平均線が意識されており、上向きになっている。1.1130ドルには月足単位の抵抗線が存在し、一時的な超過後の反落の可能性が高い。
ドル安の流れが継続しているため、長期的には上昇基調が継続すると予想される。日足のRSIは64で、61.8%の1.107ドル付近が新たな支持線になる可能性がある。現状、やや伸びきった状態なので、短期的な反落に注意が必要。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在、上昇トレンドラインが意識されており、1時間足のフィボナッチエクスパンション100%で反落が見られる。ちなみに161.8%に該当するのは1.1250ドルであり、100%を上抜けた後の目標価格である。
1.1130ドルには大きな抵抗線があり、上方へのブレイクアウトは容易ではない。RSIは72と買われすぎ圏にあり、70を下回るとポジション調整の動きが見られるかもしれない。市場センチメントは売りポジションが92%となっている。
デイトレード戦略としては、1.1130ドルで指値売り、決済は1.1075ドル、ストップは1.1165ドルを考える。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.1113ドル・・月足単位の抵抗線
1.1075ドル・・日足フィボナッチエクスパンション61.8%
1.10ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:92% 買い:8%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本小売業販売額 | 8:50 |
失業保険申請件数 | 22:30 |
原油在庫量 | 翌1:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。