ドル円は一時140円台前半、2024年は円高に要注意【2023年12月29日】
2023年12月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は一時140円前半、下ヒゲを形成して「トンボ」を形成
- 年末はポジション調整でドル高、NY時間に141円後半に回復
- 下降トレンドラインが意識される、240日移動平均線が意識される
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析すると、下降トレンドラインが描画できることが明確である。200日移動平均線に続き、240日移動平均線も割り込んでいる。
注目すべきは、酒田五法の「下げ三法」の出現。酒田五法は「大きな陰線、3本の小さな連続する陽線、大きな陰線」というローソク足のパターンのこと。一般的にこのパターンは下落基調の継続を示す。
日足RSIを見ると、35付近で推移しており、さらなる下落基調が継続する可能性を示唆している。2024年に入り、円高に対する警戒が必要と考えられる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析すると、140円台前半に突っ込んだが、140円割れには至らず突破に失敗している。現在のRSIは30を上回り48となっており、RSIが重要な50の水準を上回るかどうかは今後の相場動向を左右する重要な焦点となる。
141.85円付近には大きな抵抗線を描画でき、これが今後の相場の壁となりそうだ。年末ということを考慮すると、ポジション調整の動きが強く、年越しのポジション保有には特に注意が必要である。
2024年に向けての方針としては、現状売り目線でのトレードを考えている。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
142.90円・・240日移動平均線
140.25円・・直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:44% 買い:56%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英全国的住宅価格指数 | 16:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。