ドル円は反発、日銀の利上げは事実上困難との声が上がる【2024年1月3日】
2024年1月3日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 石川能登地震に続き羽田空港で航空機が炎上、日経平均に影響の可能性
- 過度な米利上げ観測が後退、主要為替通貨ではドル高方向へ推移
- 歴史的な大地震となり、日銀の利上げは事実上困難との意見もある
ドル円テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をする。石川能登地震による甚大な被害が年初から日本海側を襲い、復興には時間がかかる見込み。米国ではFOMC議事要旨の公表を控え、調整のドル高が期待される。日銀は地震の影響で利上げが困難との見方が広がり、円安に傾いている。
ドル円は直近上昇トレンドの半値である140.75円で反発し、一目均衡表の転換線を上回っている。下落基調から脱却してはいないが、一度240日移動平均線がある143円付近まで戻る可能性もある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足を分析する。米利上げ観測の後退と日銀の利上げ観測後退によりドル円が上昇しやすい相場環境となっている。本日もドル円の上昇が継続すると予想される。特に142.30円付近にある240移動平均線を上抜けるかが焦点となる。
デイトレード方針は、142.30円での戻り売りを考慮し、決済目標は141.53円、ストップは142.90円に設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
143.00円・・日足の240日移動平均線
140.75円・・直近日足上昇トレンドの半値
市場センチメント
USDJPY 売り:40% 買い:60%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ドイツ失業率 | 17:55 |
ISM製造業購買担当者景気指数 | 深夜0時 |
FOMC議事要旨 | 翌4:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。