ドル円は144円台に上昇、日銀利上げ観測が急速に後退【2024年1月5日】
2024年1月5日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は144円台に上昇、わずか3日で140円から144円台に
- 能登地震の影響で日銀利上げ観測が急速に後退、円売りに傾く
- 本日は米雇用統計、主要為替通貨ペアが大きく変動する可能性
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、144.40円の抵抗線付近で推移しており、調整の動きが強まれば一時的な反落の可能性がある。240日移動平均線を明確に上抜けており、地盤が固まりつつある。
今後の動向は本日の米雇用統計によるが、上昇する場合146.5円~147円台を目指す展開が考えられる。月足単位での大きな抵抗線は147.86円と予想され、147円後半になれば売りを仕掛けてみたい。
市場の大きな動きが予想されるため、深く引き付けてトレードすることが望ましい。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。フィボナッチエクスパンションを用いてみると、61.8%の水準が市場に強く意識されている。この水準を上抜ける動きが見られれば、100%の目標である145.75円に到達する可能性が高まる。
現在、RSIは68となっており、145円まで調整がなければ、100%価格到達前に大幅な売り圧力がかかるリスクがある。もしRSIが60付近まで一旦下がり、その後上昇基調に転じるならば、100%の目標に到達する可能性が高まる。
デイトレードの方針としては、100%に該当する145.75円付近での売り指値を考え、決済目標を144.85円、ストップロスを146.25円に設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.65円・・フィボナッチリトレースメントの23.6%価格
144.40円・・月足単位の重要な節目価格
市場センチメント
USDJPY 売り:60% 買い:40%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU消費者物価指数 | 19:00 |
米雇用統計 | 22:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。