ドル円は145円付近、米インフレ率は予想を上回って加速【2024年1月12日】
2024年1月12日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは市場予想を上回る、インフレ加速
- 米利下げ期待が後退、3月の利下げは難しいとの見方
- ドル円は上昇も、NY時間の後半は失速
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。200日移動平均線を上抜けした後、CPI発表を受けて下落したが、その200日移動平均線が支持線として機能している。下値には144.50円、38.2%ライン、200日移動平均線があり、上値にはフィボナッチリトレースメントの50%ラインが控えている。
現在の状況は、戻り高値を形成しているのか、それとも上昇基調を継続するのかの分かれ目にある。RSIは50%付近で推移し、市場の方向感が不明確である。今後の注目点は、フィボナッチリトレースメントの50%ラインを再度試し、それを上抜けできるかどうかである。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。90移動平均線が支持線として機能しており、米CPI発表後には146.40円まで上昇したが、その後失速した。この90移動平均線を下回ると、さらに下降する可能性が高まる。
RSIは50を下回り46に位置し、下落基調を示している。高値を付けた後の伸びが見られず、反落。日足の200日移動平均線は146.18円付近にあり、ここを下回ると下落の可能性がある。しかし、売り方針を立てるには、時期尚早と考える。
デイトレードの戦略としては、深く引き付けて押し目買いを考え、144.55円での買いエントリー、145.30円での決済、144.20円でのストップを設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
144.70円・・日足フィボナッチの38.2%
144.44円・・月足単位の支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:57% 買い:43%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英国内総生産(GDP) | 16:00 |
米生産者物価指数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。