ドル円は148円台、日銀は物価目標実現が近いとの認識を示す【2024年1月24日】
2024年1月24日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀は大規模金融緩和の継続を決定
- 植田総裁は物価目標の実現が近いと判断とコメント
- 市場ではマイナス金利解除は4月頃、利上げは2024年末と予想
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。日銀は大規模金融緩和の継続を決定したが、総裁記者会見で「物価目標実現度が高くなってきていると判断」とコメントし、マイナス金利解除が近いという観測が急速に高まった。そのため、東京時間では円買いで反応し、147円前半まで下落。NY時間に円売りとなったものの、直近高値である148.80円を上回ることなく、終値を迎えた。
今後は、一方的な円安とはなりにくくなるかもしれない。直近の抵抗帯は149.17円付近と予想する。
デイトレード戦略（1時間足）
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。フィボナッチエクスパンションの100％に該当する149.17円が直近の抵抗帯となっている。日銀が政策変更の可能性を示唆したため、円安が進む一方的な傾向は薄れ、方向感が出にくくなっている。149円台では売りが入ると予想される。
デイトレード方針としては、高値での売りを検討。売り指値は149.17円、決済は148.50円、ストップは149.50円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
149.17円・・フィボナッチエクスパンションの100％
148.80円・・直近高値
市場センチメント
USDJPY 売り：78％ 買い：22％
本日の重要経済指標
| 経済指標やイベント | 日本時間 |
| NZ消費者物価指数 | 6：45 |
| EU製造業購買担当者景気指数 | 18：00 |
| カナダ中銀政策金利 | 深夜0時 |
| カナダ中銀記者会見 | 翌1：00 |
Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）
認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。