ユーロドルは下落、ECBは政策金利維持を決定【2024年1月26日】
2024年1月26日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ECBは政策金利据え置きを決定、利下げは時期尚早との見方を示す
- ECB総裁は夏頃と主張も、市場は4月利下げを90%と予想
- ユーロドルは200日移動平均線付近でもみ合いを継続中
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。200日移動平均線は現在支持線として機能しているが、一目均衡表の雲の中で推移しており、相場は不安定な状態にある。
下値には1.0824ドルが重要な支持線として存在し、ここまで2回反発している。市場は利下げを期待しており、ユーロドルにとっては下落圧力となり得る。
200日移動平均線を割り込むと、さらに大きな下落が見込まれる。RSIは45に位置し、下落基調が継続していることを示している。長期的な視点では売り目線で臨むのが適当であり、200日移動平均線を割り込むと1.0625ドルまでの下落も予想される。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。1.0824ドルは月足単位の支持線であり、240日移動平均線が同じ付近で推移している。この価格帯を割り込むのは難しい。割れた場合は急激な下落の可能性が高い。現在の240日移動平均線は上値を抑制しており、将来的に下方向へのブレイクアウトの可能性がある。
ファンダメンタル分析では、ECBの利下げ傾向とドルの強化が予想され、ユーロドルは下落基調が見込まれる。
トレード戦略としては、下方向への動きに注目し、1.085ドル付近で戻り売りを検討したい。目標は1.075ドル付近での決済を考え、ストップは1.0824ドルが割れずに反発した場合に設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.02824ドル・・月足単位の支持線
1.07500ドル・・過去の支持線
市場センチメント
EURUSD 売り:38% 買い:62%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
オーストラリア祝日 | – |
日銀金融政策決定会合議事要旨 | 8:50 |
米個人消費支出価格指数コア | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。