ゴールドは上昇、FRBは金利据え置きと早期の利下げを否定【2024年2月1日】
目次
ファンダメンタル分析
- FRBは金利据え置きを決定、パウエル議長は早期利下げを否定
- ゴールドは一時2054ドルに上昇も、2039ドル付近で推移
- 米株価指数は大幅下落、高金利状態がしばらく継続と想定
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは上昇トレンドラインを維持しながら上昇を継続している。一目均衡表の雲上限価格が抵抗線となり、再び下落。現在は雲の中を推移しており、もみ合いとなっている。パウエルFRB議長は早期利下げを否定したものの、利下げ議論が始まったことは認めており、今後の利上げはないだろうと予想されている。
ADP雇用統計は市場予想を下回り、米労働市場の減速が示唆されてている。そのため、ゴールドも中長期的には上昇を継続するのではないかと予想する。2065ドルが直近抵抗線となると予想する。ドルインデックスの動向も注視し、今週の米雇用統計を見守りたい。
【ゴールド／日足】
デイトレード戦略（1時間足）
ゴールドの1時間足チャートを分析する。2039ドルは月足単位で意識される価格帯であり、今月の重要価格となる。米利下げ路線は確率が高いが、実際の利下げ時期は想定よりも遅くなる可能性がある。テクニカル的に分析すると、一目均衡表の雲に沿いながら、しばらく小幅な上昇を続けていく展開が予想される。
上昇トレンドラインが意識されており、2030ドル前半では買い指値が多くなっている可能性がある。RSIは52であり、やや上昇基調の水準が継続している。
デイトレード方針は、押し目買いをしたい。エントリーは2030ドル台前半、決済は2043ドル、ストップは2027ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2054ドル・・週足の抵抗線
【ゴールド／1時間足】
市場センチメント
XAUUSD 売り：62％ 買い：38％
本日の重要経済指標
| 経済指標やイベント | 日本時間 |
| OPEC会議 | 19：00 |
| EU消費者物価指数 | 19：00 |
| 英政策金利 | 21：00 |
| 英中銀総裁コメント | 23：15 |
| 米ISM製造業雇用指数 | 深夜0時 |
Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）
認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。