ドル円は141円台で推移、FRB議長解任検討報道で上値が重たい【2025年4月21日】

2025年4月21日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • トランプ大統領はFRB議長解任の検討中か
  • FRB議長は政治的中立であり、解任となれば激しいドル売りの可能性あり

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円はフィボナッチエクスパンションの61.8%を下回っており、円高基調が進んでいる。上値が重たい展開だ。

背景となっているのが、トランプ政権がFRB議長の解任を検討という報道だと考えられる。FRB議長は金融政策を担う独立性の高い職種であり、市場が最も信任をおいている職種とも表現できる。大統領がFRB議長を解任となれば、前提が覆ることになり、米ドルの信任は著しく損なわれる。金融不安を招くきっかけとなり得る。

ドル円は141円前半に突入し、140円の節目価格に接近中。100%に該当する価格は139円付近となる。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。月曜日の週明けからドル安相場となっており、142円台から141円前半まで一気に円高となった。MACDを見ると、ヒストグラムで大きな谷が形成されており、下落の勢いが強くなっていることが確認できる。

FRB議長の解任という金融不安一歩手前の状況では、米ドルを買う動きが極めて少ないだろう。また、海外市場はイースター休日であるため、全体的に取引量が少なく、大きな振れ幅となりやすい。

日足の100%に該当する139円近くまで下落すれば、短期的には反発する動きが出るかもしれない。

【ドル円/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

142.100円・・抵抗線

141.65円・・過去の反転ポイント

139円・・日足のフィボナッチレベル

市場センチメント

USDJPY 売り:43% 買い:57%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米景気先行指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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