ドル円は急落、関税とFRB独立性の問題で米資産売りが加速【2025年4月22日】
2025年4月22日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株式相場が大幅安、関税の懸念とFRBの独立性に疑問視
- トランプ大統領のFRB議長解任検討報道は米ドル安に直結
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は140.25円の安値に接近しており、ADXは61.9と驚異的な数値まで上昇している。主な要因は米ドル安。ドル安によって、相対的に円が買われやすくなっている。
関税の問題に加えて、マーケットを席巻しているファンダメンタルが、「トランプ政権によるFRB議長の解任検討という報道」だ。これは、報道されるだけでも、市場に強い影響をもたらす。そもそも検討していること自体、懸念材料だ。金融政策を決定するFRBは独立性を保っていなければいけない。
独立性が脅かされており、米ドル安が急速に進んでいる。株安・債券安・ドル安というトリプルパンチであり、考え得る限り最悪のシナリオに近い。調整的な反発はあるにしても、円高方向に今後も進みそうだ。

デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。140.55円が支持帯となっていることが確認でき、やや反発している。しかし、1時間足の基準線が上値を抑えており、ファンダメンタル要因も考えるとトレンド転換にはならないと考える。
方針としては、引き続き戻り売りを狙いたい。基準線付近で売り、もし基準線を上回れば雲下限に該当する141.35円付近で再度売りを検討する。突発的なニュースで急騰した場合、142.25円でストップとし、様子見をする方針。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
142.25円・・日足転換線
139.65円・・日足の節目安値
市場センチメント
USDJPY 売り:36% 買い:64%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀CPI | 14:00 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。