ドル円は一時144円台に回復、日銀が利上げを見送る可能性が濃厚【2025年4月28日】
2025年4月28日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 今週は米ハイテク企業決算と米雇用統計
- ドル円は回復基調、145円にタッチできるか
- 日銀は利上げを見送りか、経済物価の予想が下振れの可能性
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は一時144円に突入した。背景となっているのが今週実施される日銀政策決定会合で利上げ見送りという報道があったことが一因と考えられる。日米財務会合でドル安要請もなかったことも影響している。
トランプ関税で経済・物価が下振れする可能性が指摘されており、日銀は利上げをストップせざるを得ない状況と考えられる。実際に経済指標に影響が出れば、利上げサイクルから利下げサイクルにまた戻るかもしれないという不安感も市場にはある。
直近の目安は145円となる。145円は過去に何度も意識された価格帯であり、強い抵抗線となることが予想される。下落トレンドが継続するかどうかを見極める必要がありそうだ。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のドル円を分析する。今週から来週にかけて日本はGWとなり、市場が閑散となりやすい。それだけに、ボラティリティが大きくなる可能性に注意が必要だ。長期休暇のときは予想以上に相場が動く傾向があり、ポジション管理には注意したい。
144円に一時的に到達したものの、頭打ちとなっている。144円に接近すると、大きな上ヒゲが出現しており、売り圧力は強い。ただし、日銀が利上げ見送りが濃厚であり、売りもそこまで続かない可能性がある。
短期的には買いエントリーを検討したい。142円台後半で買い、144円手前で決済というサイクルをイメージする。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
145円・・過去の意識された価格帯
市場センチメント
USDJPY 売り:44% 買い:56%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
重要指標なし | – |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。