ドル円は再び下落基調が強まる、米経済指標が予想以上に悪化【2025年4月29日】
2025年4月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ダラス連銀製造業指数が下落、2020年5月以来の悪化
- 関税の影響を市場が意識、為替相場はドル安に
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は下落し、141円台を付けている。直近では転換線を上回って推移していたが、再び転換線を割り込むかどうかに注目である。140円の支持線は堅いが、直近安値を割り込めば、ストップロスが発生し、下落の勢いが強くなる可能性がある。
GWなので、突発的な動きが発生するかもしれない。目安となる下値は139.89円と予想する。しばらくは転換線や直近安値に注目してトレードするとよいだろう。

デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は200移動平均線を割り込み、200MAが支持線から抵抗線に転換していることが確認できる。上値は重たいと考えられるだろう。
ドルインデックスが下落し、ドル安相場に全体的に傾いている。市場センチメントを見ると、7割近くが買いポジションを保有しているが、下落の勢いが強まれば、ストップロスを巻き込んだ下落になる。
200MAを明確に上回らない限り、売り回転を意識したい。本日は日本が祝日のため、海外市場でトレードしたい。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.35円・・節目の抵抗線
142.72円・・節目の支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:31% 買い:69%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米消費者信頼感指数 | 23:00 |
米JOLTS求職 | 23:00 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。