ドル円は急伸、日銀は政策金利据え置きを決定【2025年5月2日】
2025年5月2日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀は政策金利据え置きを決定、ドル円は急伸
- 米企業の業績見通しの下方修正が相次ぐ、関税の影響が本格化
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は144.50円の抵抗線突破している。直近高値を更新しており、小さいがダウ理論による上昇トレンドが発生している状態だ。
背景としては、日銀が政策金利据え置きを決定したことにある。これまでは利上げ期待感が高かったため、円高圧力が強まっていた。しかし、トランプ政権の関税政策を受け、FRBは利下げを慎重に、日銀は利上げがしにくい状況になっており、日本の10年債利回りも下落している。
以前の円安相場のように、日米金利差の縮小が短期的には見込めず、円売りとなっているようだ。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足を分析すると、ボリンジャーバンドの1σ線から+2σ線の間でバンドウォークを形成している。145円台の抵抗線は強いと予想されるが、売り目線のトレードは一度一服させ、推移を見守る必要がありそうな局面だ。短期的には上昇基調となっている。
しかし、本日は米雇用統計が予定されており、結果次第ではドル円が大きく上下するだろう。予想よりも大幅に雇用者が少なければ、ドル売りとなって、再び反転する可能性もある。
本日の雇用統計を見守りたい。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.45円・・主要な抵抗線
144.50円・・主要な支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:55% 買い:45%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本失業率 | 8:30 |
豪生産者物価指数 | 10:30 |
EU消費者物価指数 | 18:00 |
米雇用統計 | 21:30 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。