ゴールドはトレンドラインをブレイク、上昇基調が復活か【2025年6月4日】
2025年6月4日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 本日は米ADP雇用統計、3465ドルが抵抗帯の目安
- ゴールドの下値は堅い、雲と移動平均線に注目
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。上昇トレンドラインを突破しており、上昇基調の兆しが見える。フィボナッチエクスパンションを描画すると、61.8%に該当するのは3465ドル付近となる。4月初旬の高値水準となり、意識されやすいだろう。
下値には雲と52日移動平均線が控えており、相当堅くなっている。
本日は米ADP雇用統計が発表され、米国の景気悪化や雇用状況の悪化などが数値に示されるかに注目が集まる。数値が悪くなれば、3465ドルを上抜けして、100%に該当する3645ドルを中長期的に目指す可能性がある。NY時間は要注意だ。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のゴールドチャートを分析する。3400ドルに接近したが、上値が重たく反落。現在は雲の中で推移している。52移動平均線で反発したものの、上昇の勢いが続かず反落している。52移動平均線を割り込めば、短期的には下落基調が強まりそうだ。
雲下限が推移する3330ドル付近で押し目買いだろうか。本日は米ADP雇用統計があるので慎重にトレードしたい。場合によっては、方針も転換する可能性があるため、指値は置かないことにする。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
3465ドル・・直近日足高値
3400ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
XAUUSD 売り:50% 買い:50%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 予定時刻 |
豪・国内総生産(GDP) | 10:30 |
米・ADP雇用統計 | 21:15 |
カナダ・中銀政策金利決定 | 22:45 |
米・ISM非製造業総合指数 | 23:00 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。