【特別編】参議院選は想定内、政権続投でドル円は今度どうなる?【2025年7月21日】
2025年7月21日
Markets Analysis
目次
選挙戦の振り返り
参議院選挙の結果をまずは振り返りましょう。
参議院選挙のポイントはこちら
・財政積極派の野党が躍進も市場の想定内
・与党は過半数を維持できず、衆院・参院ともに過半数割れ
・現政権は続投の意思を表明
・政権の基盤が弱くなり、野党との連携が必須となり難航が予想される
ドル円のスイングトレード戦略
日本の参議院選挙が終了し、山場を越えたところか。事前に野党が躍進すると報じられており、ドル円は先週の段階で織り込みを進めていた。市場の予想どおり、与党は過半数割れとなったものの、市場の想定内の範囲にとどまったという印象だ。
また、首相の進退の有無に注目が集まったが、続投を表明。今後の動きは流動的となり、ドル円はさらに動きにくくなった可能性がある。もともと夏枯れ相場ともいわれる季節であり、今後は148.65円を上抜けできるかが焦点となる。
フィボナッチエクスパンションで予想すると、148.65円を明確に上抜けし、高値を更新するようであれば、週足のフィボナッチリトレースメントの半値に該当する149.39円、日足フィボナッチエクスパンションの161.8%に該当する150.45円が目標価格となる。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足を見ると、148円台で分かりやすいレンジ相場を形成している。週明けは一時円高方向に窓開けし148円割れとなったが、すぐに押し返された。本日のロンドン市場やNY市場でどんな反応を見せるかの予想は難しい。現段階では方向感がない。
また、国会運営が流動的になることを踏まえると、日銀は利上げに動きにくくなると予想する関係者が多い印象。円安圧力が強まりそうだ。
デイトレードでは、148円前半で買い指値、149.39円付近に決済指値、147.85円にストップロス注文を設定したい。
ファンダメンタル分析
英紙は躍進した急伸野党を「極右」と報道し、今後の政権運営の基盤が弱くなったことを指摘。海外では上記のような報道がされていることを考慮すると、海外時間には、やはり円が売られやすい地合いとなるのではないだろうか。
極右政党の躍進は欧州で躍進しており、米国の反グローバリズムもあり、それが日本に波及してきたと海外勢は捉えそうだ。
本日の重要経済指標
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