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FXの約定力とは?約定力の重要性と対策法

作成日:2024年7月16日更新日:2024年7月16日
FXの約定力とは?約定力の重要性と対策法

約定力の基本知識

約定力とは

約定力とは、取引を発注したときのレートで取引を成立させる力のことを指します。高い約定力があれば、表示されたレートでしっかり注文を発注できますが、約定力が低いとスリッページや、スリッページにより注文が不成立になってしまうことがあります。

約定率とは

約定率は、発注した注文のうち実際に約定した割合を表します。例えば、100回の注文のうち95回が約定していれば、約定率は95%となります。約定率が高ければ高いほど、トレーダーの意図した取引が実現しやすくなります。

約定スピードの重要性

約定スピードは、注文発注から約定までの所要時間を指します。為替レートは瞬時に変動するため、約定が遅れるとトレーダーに不利な価格で約定してしまう可能性があります。したがって、約定スピードが速いことも約定力の高さを判断する上で重要な要素となります。

約定力が重要な理由

1. 想定外の損失を回避できる

約定力が低い場合、注文が拒否されたり、意図しない価格で約定してしまうリスクがあります。このようなスリッページが発生すると、トレーダーは予期せぬ損失を被ることになります。

2. 取引戦略に沿って取引できる

約定力が高ければ、事前に立てた取引戦略通りにトレードできます。一方、約定力が低いと、スリッページや約定拒否が発生し、取引シナリオが崩れてしまう可能性があります。

3. スキャルピング取引に有利

スキャルピングは、短時間で小さな価格変動から利益を積み上げる手法です。このような取引スタイルでは、わずかな価格変動でも大きな影響を受けるため、高い約定力が不可欠です。

約定力を高める方法

1. 高い約定力があるFX業者を選ぶ

約定力は業者ごとに異なるため、事前に十分な調査が必要です。公開されている約定率や約定スピード、サーバー環境などを確認し、総合的に約定力の高い業者を選びましょう。

2. 高スペックな端末を使う

約定力は、トレーダー側の端末環境にも左右されます。古い端末やソフトウェアを使用していると、約定力が低下する可能性があります。高性能な端末とソフトウェアを活用することで、約定力の向上が期待できます。

3. 適切な取引時間帯で取引する

取引が活発な時間帯は、サーバーに大きな負荷がかかり、約定力が低下しがちです。そのため、相場が落ち着いている時間帯を選んで取引することをおすすめします。

海外FXと国内FXの約定力の違い

取引方式の違い

海外FXではNDD(ノン・ディーリング・デスク)方式が、国内FXではDD(ディーリング・デスク)方式が一般的です。NDD方式では、FX業者がトレーダーの注文に介入することはできません。一方、DD方式ではFX業者のディーラーが介入し、約定拒否やスリッページを発生させる可能性があります。

約定率の違い

NDD方式を採用する海外FXでは、約定拒否が基本的に起こりません。ただし、流動性が低い場合はスリッページが発生する可能性があります。一方、DD方式の国内FXでは、ディーラーによる約定拒否が起こりうるため、約定率が不安定になりがちです。

利益への影響

海外FXの方が約定力が高いため、トレーダーの利益を増やしやすくなります。特にスキャルピングのように、数pipsの価格変動でも大きな影響を受ける取引手法では、海外FXの方が有利といえます。

約定力の判断ポイント

1. 約定率と約定スピード

約定率と約定スピードは、約定力を判断する上で最も重要な指標です。ただし、測定条件が異なるため、単純な比較は避けるべきです。目安として、約定率が99%以上平均約定スピードが0.1秒台であれば、高い約定力があると判断できます。

2. 取引方式

NDD方式は、DD方式に比べて約定力が高い傾向にあります。特にECN(電子通信ネットワーク)方式は、透明性が高く、大口の注文でも約定しやすいメリットがあります。

3. サーバー環境

FX業者が採用しているサーバーの性能と設置場所は、約定力に大きく影響します。信頼性の高いEquinix社のサーバーを利用している業者は、安定した約定力が期待できます。

4. 通貨ペアの流動性

メジャー通貨ペアは流動性が高いため、約定力が高くなる傾向にあります。一方、マイナー通貨やエキゾチック通貨は流動性が低いため、約定力が低下しがちです。

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