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FXで負ける意味がわからない人必見!勝てない理由と対策
目次
負けトレードが続くと、なぜFXで負けるのか意味がわからない、と考えがちですが、負けた原因がわかれば対策可能です。この記事では、FX取引が負けトレードに終わる理由、負けないための勝ちトレードの振り返り方、FXで負ける原因と対策、FXで勝つまでにかかる期間を解説します。
FX取引で9割が損失(負け)に終わる理由
一般的に「FXトレーダーの9割は負けてしまう」と言われていますが、この見方は必ずしも正しくありません。一般社団法人金融先物取引業協会が2018年に実施した調査によれば、過去1年間のFX取引で損失を出した人の割合は39.7%にとどまっています。つまり、損失に終わる人が多数を占めるものの、しっかりと利益を確保できているトレーダーも少なくありません。
多くのトレーダーが負けてしまう主な理由は以下の通りです。
- リスク管理の失敗
- 判断ミス
- 自己コントロールの欠如
このように、FXスキルや経験の有無は必ずしも勝敗を決める要因ではありません。むしろ、リスク管理の怠りや感情的な取引が、損失に直結してしまうのです。
勝ちトレードにも負けの要因が潜む
FXで勝つためには、負けトレードだけでなく、勝ちトレードにも目を向ける必要があります。プリンストン大学名誉教授のダニエル・カーネマン氏の研究によると、プロの投資家でさえ、「勝敗は運に左右される」ことが明らかになっています。
その理由は、プロの投資家が自身の分析結果が相場に織り込まれているかを十分に検証していないためです。一見コンスタントに良い成績を収めているように見えても、実は相場の変化に対応できていないケースが多いのです。
このように、プロと素人の投資家では、トレード成績に顕著な差がみられないことがわかっています。つまり、勝ちトレードを振り返り、利益確定のタイミングが適切だったかを検証する必要があるのです。
負けないために勝ちトレードを振り返る
勝ちトレードを振り返る際は、「守りの勝ち」と「攻めの勝ち」に分けて考えるとよいでしょう。
- 守りの勝ち: 利益は出ていたが相場が変わりそうだったため、微益で撤退したケース
- 攻めの勝ち: 事前の目標通りに利益を確保できたケース
この2つのうち、見直す必要があるのは「守りの勝ち」です。なぜ狙ったポイントで利確できなかったのか、自身の分析が相場に反映されていたかをチェックする必要があります。
また、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言を鵜呑みにして、早期の利益確定をしていないか、自問自答することも重要です。もし、そうした傾向があれば、トレード手法の根本的な見直しが求められます。
FXで負ける原因と対策
FXで負けてしまう主な要因は、心理的、技術的、環境的な側面に分けられます。それぞれの原因とその対処法を見ていきましょう。
心理的要因とその対策
FXには心理的な要因も大きく影響します。
- 過度の自信でリスクの高い取引をする
- 損失を認められず損切りできない
- 損失を取り返そうとしてハイレバレッジの取引をする
- バイアスがかかり的確な判断ができない
このような心理的な要因から、不適切な取引に走ってしまいがちです。対策としては以下が有効でしょう。
損切りなどのトレードルールを設ける
- 資金管理のためのルール(証拠金額の上限など)
- エントリーのためのルール(根拠となる指標など)
- 利確・損切りのためのルール(許容損失線など)
- 振り返りのためのルール(毎週1回は記録を確認するなど)
リスク管理を徹底する
- 注文機能(逆指値注文、IFD注文、トレール注文など)を活用する
- アラート機能を使って相場の変化をキャッチする
- 取引ツールの機能を理解し、デモトレードで使い込む
技術的要因とその対策
技術的な要因、つまりテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が不十分なこともFXで負ける大きな原因です。
対策としては、以下の2点が重要になります。
テクニカル分析力を鍛える
テクニカル分析とは、過去のチャートから今後の相場動向を予測する手法です。テクニカル分析力を高めるには、以下のステップを踏むとよいでしょう。
- 専門書やブログで知識を身につける
- デモトレードで実践する
- 実際の取引で検証を重ねる
テクニカル分析には「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類があり、初心者は「トレンド系」から学ぶことをおすすめします。また、指標の「ダマシ」にも注意が必要です。テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析との組み合わせが肝心です。
ファンダメンタルズ分析力を養う
ファンダメンタルズ分析とは、政治・経済情勢などの基礎的条件から為替相場を予測・分析する手法です。ファンダメンタルズ分析を磨くには、以下の点に留意しましょう。
- 経済や金融の知識を深める
- 経済情報サイトやニュース、SNSで最新情報を入手する
こうしてファンダメンタルズ分析力を高めれば、金融ショックなどの予期せぬ事態にも、機敏に対応できるようになります。
環境的要因とその対策
取引環境、例えばデバイスの画面が小さくチャートが見づらい、口座の仕様が自分に合わないなどの問題も、負けの一因となり得ます。
対策としては、以下が考えられます。
- デバイスの画面サイズを確認し、必要に応じてPCで取引する
- 口座の仕様(スプレッド、レバレッジ、ツール)を比較し、自分に合ったものを選ぶ
- デモ口座で実際に使ってみて、使い勝手を確かめる
FXで勝つまでにかかる期間
FXで一定の利益を確保できるようになるまでには、個人差がありますが、最低でも1年から2年はかかると言われています。技術の習得と共に、精神面の鍛錬も欠かせません。諦めずに継続することが何より大切なのです。
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