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海外FXスプレッド比較|おすすめ業者と注意点

作成日:2024年7月4日更新日:2024年7月8日
海外FXスプレッド比較|おすすめ業者と注意点

海外FXのスプレッドとは

海外FXにおけるスプレッドとは、通貨の売値(Ask)と買値(Bid)の価格差を指します。例えば、ある通貨ペアの買値が110.541円、売値が110.551円の場合、その差額0.01円が1pips(ピップス)のスプレッドとなります。

スプレッドは海外FX業者の収入源になるため、スプレッドが狭ければ狭いほど、トレーダーにとってはコストを抑えられます。つまり、同じ取引内容でも手元に残る利益が増えるのです。

スプレッドの広さは業者によって異なる

スプレッドの広さは、取り扱う海外FX業者によって大きく異なります。一般的な傾向として、スプレッドが広い業者とスプレッドが狭い業者では、以下のような違いがあります。

スプレッドが広い業者

  • 豪華なボーナスキャンペーンが多い
  • 最大レバレッジが高い

スプレッドが狭い業者

  • ボーナスキャンペーンはほとんどない
  • 最大レバレッジは控えめ

この違いは、スプレッドが海外FX業者の収入源であることに起因しています。ボーナスキャンペーンは業者側の費用負担が大きくなるため、その分をスプレッドで回収しています。最大レバレッジについても同様で、レバレッジが高いほどリスクが高まるため、スプレッドを広く設定する傾向にあります。

つまり、トレーダーとしては、スプレッドの狭さを重視するのか、それともボーナスやハイレバレッジを重視するのか、明確な軸足を決める必要があるということです。

海外FXスプレッドおすすめランキング

1位: Exness

概要:

設立2008年
ライセンスセーシェル共和国
スプレッド(STP口座)ドル円1.1pips/ユーロ円2.2pips/ポンドドル1.2pips
スプレッド(ECN口座)ドル円0.7pips/ユーロ円1.4pips/ポンドドル0.8pips
最大レバレッジ無制限(実質21億倍)
取引ツールMT4/MT5/ウェブ/独自プラットフォーム
【公式サイト】https://www.exness.com/

Exnessは、世界最大規模の海外FX業者です。最大の売りは、レバレッジ無制限&ロスカット水準0%で、ハイレバレッジを存分に活かせる点にあります。低スプレッドに加え、注文方式が「即時約定」なので、スキャルピングに適した注文の正確性の高さも魅力的です。

2位: XM(XMTrading)

概要:

設立2009年
ライセンスセーシェル共和国
スプレッド(STP口座)ドル円2.0pips/ユーロ円2.1pips/ポンドドル1.8pips
スプレッド(ECN口座)ドル円0.9pips/ユーロ円1.4pips/ポンドドル0.9pips
最大レバレッジ1,000倍
取引ツールMT4/MT5
【公式サイト】https://www.xmtrading.com/jp/

日本人トレーダーに最も支持される海外FX業者がXMです。2022年10月に低スプレッドの「KIWAMI極口座」をリリースし、ドル円で平均0.7pipsと業界最狭水準のコストで取引可能になりました。ボーナスキャンペーンも豊富で、13,000円の口座開設ボーナスがもらえます。

3位: iFOREX

概要:

設立1996年
ライセンス英国領ヴァージン諸島
スプレッドドル円1.2pips/ユーロ円1.8pips/ポンドドル1.3pips
最大レバレッジ400倍
取引ツールFXnetView
【公式サイト】https://www.iforex.jpn.com/

iFOREXは低スプレッドに加え、手厚いボーナスキャンペーンを用意している業者です。また、ロスカット0%に設定されているため、証拠金が尽きるギリギリまでポジションを持ち越せます。MT4/MT5非対応ですが、独自の取引ツールFXnetViewは初心者にも分かりやすいインターフェースです。

4位: AXIORY

概要:

設立2011年
ライセンスベリーズ
スプレッド(STP口座)ドル円1.5/ユーロ円1.5pips/ポンドドル1.3~1.6pips
スプレッド(ECN口座)ドル円0.4pips/ユーロ円0.5pips/ポンドドル0.3~0.5pips
最大レバレッジ2,000倍(マックス口座のみ)
取引ツールMT4/MT5/cTrader
【公式サイト】https://www.axiory.com/jp/

AXIORYはECN専用口座「ナノ口座」「テラ口座」も含め低スプレッド水準で、約定率99.9%の高い約定力も売りです。スリッページがほとんど起きないため、スキャルピングに最適な環境が整っています。ボーナスキャンペーンは不定期開催ながら、低コストで安全性の高い取引ができる点が評価されています。

5位: TitanFX

概要:

設立2014年
ライセンスバヌアツ共和国
スプレッド(STP口座)ドル円1.3pips/ユーロ円1.7pips/ポンドドル1.5pips
スプレッド(ECN口座)ドル円0.3pips/ユーロ円0.7pips/ポンドドル0.5pips
最大レバレッジ500倍
取引ツールMT4/独自ウェブトレーダー
【公式サイト】https://titanfx.com/jp

TitanFXの売りは、ボーナスキャンペーンはないものの、優れた取引環境にあります。低スプレッドに加え、ロスカット水準20%以下と低めに設定されているため、含み損に対する耐性が高いです。キャッシュバックなどの特典もあり、初心者でも安心して利用できる業者です。

6位: Milton Markets

概要:

設立2015年
ライセンスセーシャル共和国(FSA)
スプレッド(STP口座)ドル円1.6pips/ユーロ円2.0pips/ポンドドル1.8pips
スプレッド(ECN口座)ドル円0.5pips/ユーロ円0.9pips/ポンドドル0.7pips
最大レバレッジ1,000倍
取引ツールMT4/ウェブトレーダー
【公式サイト】https://miltonmarkets.com/ja/register/

Milton Marketsは、信頼性の高い取引環境と充実したカスタマーサポートで知られています。特に魅力的なのは、幅広い取引ツールの選択肢と最大1000倍のレバレッジ設定です。スプレッドも競争力があり、ECN口座では低スプレッドでの取引が可能です。さらに、ボーナスキャンペーンも定期的に開催され、トレーダーにとっての魅力を高めています。

スプレッドチェック時の注意点

ボーナス目的の業者はスプレッドが広い

海外FX業者の中には、豪華なボーナスキャンペーンを武器に顧客を獲得しようとするところがあります。しかし、ボーナスは業者側の費用負担となるため、その分をスプレッドで回収する必要があります。

つまり、ボーナスが魅力的な業者ほど、スプレッドが広く設定される傾向にあります。反対に、ボーナスキャンペーンを一切実施していない業者は、低スプレッドを売りにしているケースが多いです。

自己資金でスキャルピングを行う中上級者は、ボーナスよりもスプレッドの狭さを重視すべきでしょう。

スプレッドが狭くてもスリッページに注意

低スプレッドで口座を選んだとしても、約定力が低ければスリッページ(注文レートと約定レートの乖離)が頻発する可能性があります。スキャルピングなら、たった数ピップスのスリッページでも、損益が大きく変わってしまいます。

そのため、スプレッドの狭さだけでなく、約定力の高さも合わせて検討する必要があります。XMやAXIORYなど、約定率99%超の業者を選べば、スリッページへの対策が万全と言えるでしょう。

公表スプレッドは目安に過ぎず

業者の公式サイトで公表されているスプレッドは、あくまで目安の数値に過ぎません。中には意図的に狭く公表して顧客を獲得しようとする業者もあり、実際の取引で提示されるスプレッドとはかけ離れている可能性があります。

そのため、リアルタイムのスプレッドはMT4やMT5で直接確認する必要があります。公表値と実際のスプレッドに大きな開きがある業者は、避けた方が賢明でしょう。

スプレッド+手数料の総合的なコストを比較する

ECN口座を選ぶ際は、スプレッドだけでなく、取引手数料を加えた総合的なコストで業者を比較することが重要です。たとえスプレッドが狭くとも、手数料が高ければ実質的なコストは高くなってしまいます。

スプレッドと手数料を両方考慮した上で、最も低コストとなる業者を選ぶようにしましょう。

通貨ペア別のスプレッド比較も重要

通貨ペアごとにスプレッドは異なるため、取引したい通貨ペアに合わせて業者を選ぶ必要があります。ある業者がドル円で最狭スプレッドを提供していたとしても、ユーロドルやポンドドルが高スプレッドだと、実質的なコストが高くついてしまう可能性があるのです。

そのため、自分が主に取引する通貨ペアごとに、各業者のスプレッドを比較検討する必要があります。

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