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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1

作成日:2024年2月6日更新日:2024年2月6日
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

今回、私たちはシュウ・フジヤス・ジュニア氏の独占インタビューをし、その卓越したキャリアのスタート地点、そして彼がどのようにして市場を読み解き、その深淵な洞察を導き出しているのかに迫りました。

Q1. どのような経緯でマーケットアナリストとしてのキャリアをスタートさせましたか?

20代前半、FXに夢中になって、テクニカル分析にも興味津々でした。フィボナッチやトレンド分析をすると、チャートがピタッと合うのが何とも快感に感じたというのが一番最初です。

最初にトレードをした通貨ペアはドル円です。情報収集もしやすく、分析もしやすかったので、分析の基本を学んでいきました。自分が得意としているフィボナッチリトレースメントを使って、市場の流れをつかむ努力をしてました。市場を分析して、その結果を他のトレーダーと共有することがとても楽しくなりました。

X(Twitter)で分析を公開したところ、様々な反響がありました。その過程の中で、自己流ではなく、きちんとテクニカル分析について勉強して、相場の世界を深く知りたいと思い、テクニカルアナリストの資格を2年間かけて取得しました。

現在はMilton Marketsで、マーケットアナリストとしてレポートを執筆しています。

Q2. 市場分析の業務を行う上で、日々のルーチンや習慣がありますか?

毎日のルーチンとして、NY市場が閉まった後に日足が確定するのを待って分析を始めます。日本時間だと、午前6時~午前7時頃です。前日の経済指標、特に米国雇用統計や消費者物価指数はチェック必須です。ドルインデックスやゴールド、原油、10年債の動き、要人の発言も見逃せません。

また、ロンドン市場が一段落した夕方18時頃には、欧州の動きを確認して、NY市場の準備をします。相場分析では、移動平均線や一目均衡表、RSIをよく使っています。これらを駆使して、市場の動きやトレンドを読み解いています。

Q3. 現在の市場状況をどのように分析していますか?

直近であれば、2024年2月の米雇用統計が注目され、非常に力強い数字と先月の上方修正が示されました。これは、米国の雇用状態が市場予想を大幅に上回っていることを意味し、利下げ時期が遅れて、米国の高金利政策が継続する可能性が高いと予想できます。結果として、しばらくドル高基調が見込めます。

特に、ドル円は148円半ばまで急騰し、もう一度150円台にトライする可能性も十分にあると思います。また、英国、EU、オセアニアなどが利下げ路線に傾いている中、米国のドルストレート通貨ペアではドル買い方向のトレンドが発生すると予想しています。

市場分析では、特に各国の政策金利見通しと中央銀行総裁の発言を重視しています。インフレとの闘いが続く中、各国は利下げ時期を慎重に見定めている状況です。一方、米国は好調な雇用統計を受けて利下げ時期の後ろ倒しが予想されます。このような背景から、ドル高基調の強化とドルインデックスの動向に注目しています。

Q4. 市場分析で特に重要だと考えるデータや指標は何ですか?

政策金利はもちろん、景気がどれだけ抑えられてるかを見る指標も大事にしています。雇用統計や失業率、消費者物価指数(CPI)に特に目を向けていますね。これらが重要なのは、景気の落ち込みが明らかになれば、利下げに踏み切る可能性があるからです。米国は言うまでもなく、EUやイギリスの政策も気になります。日本でいうと、消費者物価指数が2%を超えるかどうかが、日銀の利上げの大きな判断材料になっています。

ファンダメンタルズに基づいたトレンドでエントリーのチャンスを探るわけです。そうすることで、リスクを減らしながら、しっかりとしたトレーディング戦略を立てられるんですよ。

Q5. FX市場のトレンドを予測する際に最も頼りにしているツールや方法は何ですか?

FXトレンド予測では、単純移動平均線(SMA)を活用しています。シンプルですが、トレンドの方向性を見つけるのにとても役立つんです。

長期トレンドを見る240日や200日の移動平均線は特に重宝しています。それと、一目均衡表とRSIも併用しているのですが、これらがトレンド分析や市場の過熱感をチェックするのに重要なツールです。あとは、通貨強弱の傾向を調べています。

これらを使うと、FX市場のトレンドをより正確に予測できるんです。例えば、240日移動平均線が上向きなら長期上昇トレンドと判断して、流れに乗った戦略を立てます。一目均衡表で価格が雲の上なら強気、下なら弱気と見るわけです。RSIで通貨ペアが過熱してるかどうか判断して、タイミングを見計らいます。とてもシンプルですし、良く知られている方法です。

Q6. 経済ニュースや政治的イベントが市場に与える影響についてどのように考えますか?

経済ニュースや政治的イベントの市場への影響を分析する際、特に注目されている経済指標はその月の市場の方向性を決定する重要な要素です。

特に重要なのが月初の米雇用統計ですね。ドルの強さの指標であるドルインデックスにダイレクトに影響するので、はっきりしたトレンドが見えたらチャンスだと捉えています。ドルインデックスが急騰したら、一目均衡表で雲を上抜けてるのを確認して、ドル高の流れに乗る、そんな分析をしています。

例えば、2024年2月のドルインデックスが急騰した場合、ドルインデックスの日足チャートを分析し、一目均衡表の雲を上抜けていることからドル高基調が予想され、特にドル円においては上昇しやすい地合いとなることが予測できます。

Q7. 市場分析の仕事における最大の挑戦は何だと思いますか?

市場分析の仕事に、100%の完璧を求めることはできないことです。思った通りに市場が動かないことも多いですし、その現実を受け入れながら、中立的に分析し続けるのが挑戦でありやりがいです。当初の想定と違う動きをしたときは、すぐに戦略を見直して対応します。経済指標や要人の発言で市場の流れが変わることも多いので、いつも市場の動きにアンテナを張っています。

予測が難しいときは、無理にトレードしないことも大事です。市場から離れる勇気も戦略のうちです。レポートでは、いくつかのシナリオを考えておいて、どんな展開にも対応できるようにしています。

Q8. FX市場での長期的な成功に必要な要素は何だと思いますか?

FXで長く成功するには、毎日相場から学ぶことが必要です。市場は絶えず変わるので、昨年の方法が今でも通用するとは限らないんです。自分の方法に固執せず、柔軟に色んな手法を試すことが大切です。そして、そのためには、使うツールや分析方法を市場に合わせて選ぶスキルが必要です。

長期的に見ると、複雑なツールよりも、市場を動かしてるファンダメンタルズや基本のテクニカル分析の知識がすごく大事になってきます。リスク管理や自己管理も欠かせないですね。過信は禁物で、資金管理をしっかりすることが成功へのカギです。

成功するトレーダーは、自己管理ができる人が多いです。リスク管理がしっかりしていて、自分に合ったトレードスタイルを見つけて、それを深く掘り下げることが、長期的な成功に繋がると私は考えています。

Q9. 新しいトレーダーや投資家に対して、どのようなアドバイスをしますか?

まずは、小さなロットからトレードを始めてみるのがいいですね。経済ニュースに目を向けて、経済指標と為替相場がどう関係しているのかを理解する試みも大事です。トレードしてない時でも、毎日市場をチェックするクセをつけるといいですよ。これで、市場の流れや経済イベントの影響をつかむのに役立ちます。

シンプルなテクニカルツールを使って、未来の動きを予測するのが大切です。感覚だけではなく、ちゃんとした根拠を持ってトレードする習慣をつけることが大事ですね。そうすると、計画的で理論的なトレードができるようになります。

損切りができないのは、初心者によくある問題です。損切りは、トレードの必要経費だと思ってください。成功するトレーダーでも損切りはしますから。利益が出続けたときに過信してロット数を増やすのも危険です。ロット数を増やす際は、本当に慎重に。リスク管理が成功のカギになります。

これらのポイントを押さえておけば、市場で長く成功するための基盤が築けるはずです。自己管理とリスク管理をしっかりと行い、市場の動きを冷静に分析することが、FXで成功する秘訣です。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。

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