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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 10

作成日:2024年11月8日更新日:2024年11月8日
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 10

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

Q1. ドナルド・トランプ大統領が当選しました。今後のドル円相場のシナリオを教えてください。特に注目している政策や市場に与える影響についてもお伺いしたいです。

トランプ大統領の当選により、ドル高への動きが強まる可能性が考えられます。特に、選挙直後に米国10年債利回り、つまり米長期金利が上昇した点は注目に値します。

ドル円相場は円安・ドル高に傾きやすい状況で、大規模な減税や財政支出拡大といったトランプ氏の政策がその傾向を後押しするでしょう。

インフレが進行すれば、通常ならFRBは利上げを実施するはずですが、トランプ氏が現FRB議長であるパウエル氏を解任する可能性があるため、先行きには不透明さが残ります。加えて、トランプ氏の突発的な発言には注意が必要です。

市場への影響が予測しづらく、今後のリスク管理においても警戒が求められる局面です。

Q2. 過去の大統領選挙前後におけるドル円の傾向を参考に、今回の選挙後も同様の動きが期待されるのでしょうか?それとも異なる動きを見せる可能性がありますか?

2016年の大統領選挙では、ヒラリー氏が優勢と見られていた中で、サプライズ的にトランプ氏が当選したため、一気にドル高円安の動きが見られました。

今回の選挙後も、予想通りのドル高円安相場が継続していますが、151円台から154円台と、過去のような大幅な動きには至っていません。

市場の反応が事前予想に沿った結果となったため、変動幅は比較的限定的でしたが、引き続き慎重な姿勢が求められます。

Q3. 選挙が終わりましたが今後のリスク管理について、トレーダーが考慮すべきポイントや、特に注目するべきタイミングがあれば教えてください。

トランプ氏の圧勝により、政策が順調に進むと見込まれ、内容的にはドル高要因が多いと言えます。しかしながら、トランプ氏はドル高を牽制しており、SNSを通じて予測不可能な発言を行う可能性が高いため、市場はトランプ氏のSNSコメントを無視できません。

選挙後のFOMC通過後には、さらにトランプ相場が進行する可能性があり、そのタイミングでの市場反応に注意が必要です。

Q4. 大統領選挙後の短期的なゴールドの価格変動についてどのように見ていますか?

選挙直前には接戦の報道が続き、選挙結果に対する不透明感からゴールドは上昇していました。しかし、トランプ氏が圧勝し、開票当日に当選確実となったことで、大きなイベントが通過し、利益確定の売りが進むと考えています。

さらに、月足・週足・日足でオシレーターが買われすぎラインに達していたため、短期的にはやや深めの調整が入ると予想されます。

Q5. トランプ大統領が当選しましたが、ゴールド相場に与えるインパクトについて、シナリオを教えてください。

選挙イベント通過により、ゴールドには調整売りが入りやすくなりますが、トランプ氏の当選によって不確実性が増し、トランプ大統領がSNSで予想外のコメントをする可能性もあるため、調整が終了した後は再び買いが入る展開が予想されます。

長期的にはゴールドが3000ドルの大台に挑戦する可能性も視野に入れています。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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