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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 11

作成日:2024年12月6日更新日:2024年12月6日
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 11

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

Q1. 先日の米国雇用統計では、予想以上に強い結果が出ました。このデータを踏まえ、次回のFOMCではどのような動きが予想され、ドル円相場にどのような影響を与えるとお考えですか?

A. 先月発表された米国雇用統計は、予想を上回る強い数字となりましたが、これはストライキなど一時的な要因が影響した可能性があります。全体的な傾向としては、雇用市場は緩やかに回復していると言えるでしょう。

12月6日に発表される雇用統計は、FOMC前の最後の重要なデータであり、市場の注目が集まっています。

ドル円相場は現在、150円付近でレンジ相場を形成しており、様子見の姿勢が強い状況です。仮に雇用統計が予想を下回れば、米国の利下げ観測が高まり、ドル円は150円を割り込む可能性があります。

一方で、予想を大幅に上回る結果が出れば、利下げ観測が後退し、ドル円には上昇圧力がかかると考えられます。

Q2. 年末にかけてドル円相場がどのように動くと予想されていますか?特に、2025年の第一四半期に向けて準備すべきトレード戦略があれば教えてください。

A. ドル円相場の動きは、年末から来年にかけて日銀の金融政策が大きな鍵を握ります。一部では12月の利上げが見送られる可能性が報じられていますが、1月に延期される見方もあります。

仮に12月に利上げが実施されれば、ドル円は150円を割り込み、140円台前半まで下落する可能性があるでしょう。逆に12月の利上げが見送られた場合、ドル円は一時的に上昇するかもしれませんが、1月の利上げ期待が残るため、「戻り売り」の好機と捉えています。

特に2025年第一四半期に向けては、上昇局面での「戻り売り」が有効なトレード戦略となるでしょう。

日銀の利上げ方針が固い中で、短期的な動きに振り回されず、長期的な視点を持つことが重要です。

Q3. 最近のユーロ圏経済指標が弱含む中で、ECBの金融政策がどのように進むとお考えですか?また、それがユーロドル相場に与える影響について教えてください。

A. ユーロ圏の景況悪化は顕著であり、ECBは断続的に利下げを実施せざるを得ない状況です。米国FRBよりも利下げペースが早まると予想されるため、ユーロドル相場は下落傾向が続くと考えられます。

ただし、ユーロドルはすでに大きく下落しており、市場はある程度織り込んでいます。これにより、短期的には「売られ過ぎ」の調整が入る可能性があります。

トレード戦略としては、深く引き付けてからの「戻り売り」を推奨します。最終的には、ユーロドルが1.00ドルを目指すシナリオも想定に入れるべきでしょう。

Q4. 中東情勢が緊迫する中、リスクオフの動きが強まっています。これが円やゴールドなどの安全資産に与える影響について、どのようなシナリオを描いていますか?

A. 中東情勢は一進一退を続けており、終息の見通しが立ちにくい状況です。ただし、現在の市場ではリスクはすでに織り込み済みであり、過激な展開がない限り、大きな影響はないと考えています。

仮に中東情勢が緩和に向かえば、ゴールドなどの安全資産から米ドルへの資金流入が進む可能性があります。この場合、リスクオフの動きが一時的に弱まり、米ドルに対する買い圧力が高まるでしょう。

Q5. 年末特有の薄商い相場やボラティリティの変化について、トレーダーがどのように備えるべきかアドバイスをいただけますか?特にリスク管理のポイントがあれば教えてください。

A. 年末年始は、薄商い相場によりフラッシュクラッシュのような急激な値動きが発生しやすい時期です。2018年末から2019年初めにかけて、ドル円が7円(700Pips)急落した例もあり、十分な警戒が必要です。

トレーダーにとって重要なのは、リスク管理です。ノーポジションでリスクを回避するか、証拠金維持率を通常よりも高めに設定して、突発的な値動きに備えることをおすすめします。

また、決済がスムーズに行えない可能性を考慮し、年末年始のポジション管理には特に注意を払うべきです。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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