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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 14

作成日:2025年3月10日更新日:2025年3月10日
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 14

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

Q1.  2月の米国消費者信頼感指数が予想を下回り、米景気減速懸念が高まっています。これが今後のドル円の動向にどのような影響を与えるとお考えですか?

米国の景気減速はドル安要因となるため、相対的にドル円は下落傾向が強まると考えます。現在、ドル円は150円付近で推移しており、テクニカル的にも下落トレンドが継続している状況です。

特に200日移動平均線が右肩下がりになっており、これが強い抵抗線として機能する可能性があります。そのため、今後の相場では反落のリスクを警戒する必要があるでしょう。

Q2. 最近、米国の長期金利が低下傾向にあります。米国債利回りの動向が為替市場、特にドル円やユーロドルに与える影響についてご意見をお聞かせください。

米国の長期金利が低下すれば、一般的にドル安要因となります。一方で、日本の長期金利は上昇しており、日米の金利差が縮小することで円が買われやすい環境になっています。この影響から、総合的に考えると円高ドル安のトレンドが継続すると見ています。

ユーロドルに関しては、理論上ドル安が進めばユーロドルは上昇するはずです。

しかし、現在の市場では米国とウクライナの会談が決裂し、停戦の見通しが立たないことから、金利動向よりも地政学的リスクの影響が大きくなりそうです。そのため、ユーロドルの動向は金利動向よりも、地政学的なニュースを注視する必要があると考えます。

Q3. トランプ政権の関税政策に関する不透明感が市場に影響を及ぼしています。これが主要通貨ペアのボラティリティにどのような影響を与えると予想されますか?

市場が最も嫌うのは「先行き不透明感」です。トランプ政権は関税を次々と発動すると発言したかと思えば、突然撤回や延期を繰り返すという不安定な政策をとっています。このような状況では市場が右往左往しやすく、ボラティリティが上昇する傾向があります。

特にドル円やユーロドルのような主要通貨ペアでは、突発的なニュースで短時間に大きく動く可能性があるため、リスク管理が一層重要になるでしょう。

Q4. 最近のゴールド市場は、米国経済の減速懸念や株式市場の動向に影響を受けていますが、これらの要因がゴールド価格に与える影響と、今後の見通しについてお聞かせください。

長期的な視点で考えると、安全資産であるゴールドは買われやすい状況にあります。

現在、ゴールド価格は3000ドルという大台直前で推移しており、高値圏にあるため、一時的な調整が入る可能性があります。これは過去に2000ドルへ到達する際にも見られた動きであり、今回も同様の調整局面にあると考えています。

ただし、金の上昇トレンドは変わらず、いずれは3000ドルに到達すると予想しています。今後の市場動向としては、米国の金融政策や景気指標に加えて、地政学的リスクの影響を受ける可能性が高いため、慎重に推移を見守る必要があります。

Q5. 日本銀行の金融政策スタンスが円相場に影響を与えています。日銀の政策動向が今後のドル円やユーロ円にどのような影響を及ぼすとお考えですか?

日銀は、物価の基調的上昇が継続する場合には金利を引き上げる方針を繰り返し示しています。金利引き上げは円高要因となるため、現在の市場環境では円高圧力が強まる可能性があります。

特に、日本の消費者物価指数(CPI)が4%程度に達し、米国のインフレ率を上回ったことが注目されています。これにより、日銀が今後も金利上昇を継続する可能性が高まり、ドル円やユーロ円に対して円高圧力が強まる展開が予想されます。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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