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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

今回、私たちは再びフジヤス氏に焦点を当て、彼がどのようにして市場の複雑性を解き明かし、先を読む洞察力を養ってきたかを掘り下げました。

Q1. 先月のインタビュー以降、市場のどのような変化が特に注目に値すると思いますか?

最近の市場では、米国の動きに特に注目しています。米国のインフレ指標が市場の予想を上回る結果となり、利下げの時期の予想が後倒しになったことが大きな話題です。しかしながら、経済は縮小傾向にあるため、FRB関係者のコメントに市場の関心が集まっています。日本に目を転じると、日銀総裁が「現在の日本はデフレではなくインフレとなっている」とのコメントを発し、マイナス金利の解除が現実味を帯びてきていますね。

Q2. 2024年2月に見られたトレンドは、3月にどのような影響を与えると予想していますか?

2月は、株価の最高値更新が注目されました。エヌビディアの決算が市場予想を大きく上回る結果となり、日経平均株価も史上最高値を更新しました。これらは為替市場にも間違いなく影響を与えるでしょう。米株も日経平均も最高値を更新しており、市場には過熱感があるものの、オシレーター系指標を見ると、まだ上昇の余地はありそうです。3月には調整が入る可能性が高いですが、投資家のファンダメンタルズは良好で、少なくとも3月は上昇が続くと感じています。

Q3. 最近の市場分析で、新たに取り入れた手法やツールはありますか?

私の分析では比較的一般的な方法を採用しており、一目均衡表、移動平均線、RSIを主に使用しています。トレードでは、エントリーポイントの絞り込みを特に重視しております。トレーリングストップを利用しているのは新しいことではありませんが、これにより、可能な限り含み損を発生させないよう努めています。デイトレードを行う上で、素早くポジションを仕掛けることが重要で、展開が期待できない場合はすぐに損切りを行います。

Q4. 直近の経済ニュースや政治的イベントが市場に与えた具体的な影響について教えてください。

最近の大きな動きとしては、先ほども紹介しましたが、米国のインフレ指標が市場予想を上回ったことが挙げられます。これによりドル買いが優勢となり、ドル円は148円後半から150円台後半まで急騰しました。また、エヌビディアの決算発表がAI株の上昇を裏付けるものとなり、米株価の上昇がドル買いをさらに支えたのです。

あと、トランプ氏が最高裁によって大統領選出馬が認められました。共和党の候補はトランプ氏となるのは自然な流れでしょう。偶然か分かりませんが、ゴールドが2100ドルまで急騰したんですよ。直接的な影響は現時点ではありませんが、2024年米大統領選に向けて為替市場は盛り上がりそうです。

Q5. 過去1ヶ月間で最も印象に残ったトレードは何ですか?その理由と学びは何でしたか?

実は、私のトレードは短期取引が中心で、特定のルールに従って行っていますので、特別印象に残るトレードは少ないんです。しかし、2月上旬のドル円の動きは注目に値します。146円から150円へ上昇し、さらには151円台への突入が予想されましたが、抵抗に遭遇しました。

特に一目均衡表の転換線が良いサポートラインになっており、このラインを割ると大きな市場の動きが予想されます。今後もこの動きには注目していきたいですね。

Q6. 今後数ヶ月の市場に対する見通しと、その見通しに基づいた戦略はどのようなものですか?

注目しているのは日銀のマイナス金利政策の動向です。この政策が変更されれば、市場に大きな影響を及ぼすでしょう。特に、日銀がマイナス金利を解除すれば円高が進む可能性があります。これは、2013年以来続いてきた金融緩和の終わりを意味し、ドル円相場にとって10年ぶりの大きなイベントとなり得ます。

その後の日銀の利上げ能力やFRBの利下げ時期も重要なポイントです。現在の円安ドル高の傾向が変わる可能性もありますので、マイナス金利解除の動きを念頭に置きつつ、慎重にトレード戦略を練る必要があります。日経平均のRSIが過去に高水準に達した後の急落を踏まえ、今後5~6ヶ月内に大きな調整が入る可能性も考慮しています。

Q7. 最近の市場の変動性をどのようにして自分のトレード戦略に組み込んでいますか?

ドル円相場が転換点にあると考えられるため、短期トレードを中心にしています。5分足や15分足のデイトレードを利用することで、含み損の発生を避けるようにしています。

実は、長期の視点(月足)で見てもRSIのダイバージェンスが見られるため、非常に慎重に市場を分析しています。

Q8. FX市場において、現在最も注目している通貨ペアは何ですか?その理由は何ですか?

特に注目しているのはドル円とゴールドです。日銀のマイナス金利政策の解除が市場に与える影響により、円高への転換を見極めたいと思っています。

ゴールドについては、2100ドル台での推移と米FRBの利下げ言及が上昇圧力となるかどうかがポイントです。この2つの銘柄は、今後も引き続き注目していくつもりです。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。

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