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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 4

作成日:2024年5月6日更新日:2024年6月7日
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 4

国際認定テクニカルアナリストに独占インタビュー

2023年の春、ミルトンマーケッツのマーケット分析の舵を取ったシュウ・フジヤス・ジュニア氏。彼の独創的な視点は、国際認定アナリストとしての彼の旅の始まりから、日々の分析に至るまで、数多くのトレーダーにとっての羅針盤となっています。

Q1. 先月はユーロドルやポンドドルなどのドルストレート通貨ペアに注目されていましたが、今後の経済指標や政治的イベントがこれらの通貨ペアにどのような影響を与えると予想されていますか?

5月9日に予定されている英中銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置きが予想されていますが、英中銀総裁の今後の金利政策についてのコメントに市場の注目が集まっています。

一方、ECBの金融政策決定会合は6月に開催予定で、3月頃にラガルドECB総裁が「近いうちに利下げを開始」とコメントしたことから、会合が近づくにつれてユーロ売りになる可能性も考えられます。

ただし、相場には「噂で買い、事実で売る」という言葉があるように、材料が出てしまった後に、セオリー通りに動くわけではありません。したがって、テクニカル分析も踏まえながら、トレード戦略を決定する必要があります。私たちが毎朝発行している相場分析レポートを参考にしていただければと思います。

Q2. 最近はドル円だけでなくクロス円でも円安が顕著ですが、今後のクロス円のトレード戦略はどのように組み立てられていますか?

4月29日と5月2日早朝に為替介入が実施されたと考えられ、長期的な円安トレンドを止めることにはならないものの、ブレーキは掛かったと見ています。ファンダメンタルは日米金利差で、米FRBがハト派姿勢を崩さなかったため、ドル売りが強まりました。そのタイミングで為替介入が実施され、短期的には調整があると考えています。

ドル円は160円台から150円台まで下落し、執筆時点ではクロス円も急激な円安トレンドにブレーキが掛かっている状態です。ユーロ円・ポンド円では52日移動平均線と90日移動平均線がサポートとして機能するかどうかに注目したいと思います。

例えば、ポンド円は英中銀総裁のコメントに注目しています。ユーロ円は週足で「高値陰線+包み足」の下落サインが出現しているため、一定期間はブレーキが掛かると考えられます。

【ユーロ円/週足】

Q3. ここ数日で日本政府による為替介入が行われたとされていますが、この介入が今後の市場にどのような影響を与えていくとお考えですか?

ファンダメンタルは日米金利差であるため、円安トレンドを大転換するものとなるのかは分かりませんが、一定期間の歯止めを掛ける役割は果たすと考えています。2022年の為替介入後は、151円台から127円まで2400Pips急落しました。今回は2回目の為替介入後であるため、投機筋の動向に注目する必要があります。

【ドル円/日足】

ドル円相場では、90日MAと200日MAが支持線として機能し、押し目買いポイントとなるのかに注目したいと思います。また、米FRB関係者の要人発言にも注目が必要で、利下げに対する慎重意見が出るほど、ドル買いが発生しやすく、ドル円相場は再び上昇する可能性があります。

Q4. XAUUSDが最近、特に大きな動きを見せていますが、このボラティリティに対する効果的なトレーディング戦略を教えていただけますか?

ゴールド(XAUUSD)は現在、28日移動平均線を割り込んでおり、2月~4月中旬までの上昇トレンドから下落基調に転換しつつあります。やや不安定な動きになりつつあるため、FOMCメンバーの要人発言には注意が必要です。要人発言に注意したうえで、フィボナッチリトレースメントを基に、短期的な反発・反落をを狙う戦略が効果的だと考えています。

【ゴールド/日足】

Q5. 新しいトレーダーや投資家に対して、どのようにして最適な通貨ペアを選定するかについて、お聞かせいただけますか?

新しいトレーダーの方には、まず自分に最も身近な通貨ペアを選択することをおすすめします。ほとんどの人にとってはドル円だと思います。ドル円は情報が豊富で、ニュースでも取り上げられる機会が最も多いためです。慣れてきたら、ユーロドルや豪ドルに挑戦するのもいいでしょう。

ただし、クロス円通貨ペア(ポンド円、ユーロ円、豪ドル円など)は、2つの通貨ペアの合成通貨ペアであるため、トレンドがすぐに変わったり、変動が激しくなる傾向があります。そのため、スイングトレードには向かない可能性があるので注意が必要です。

新しいトレーダーの方には、ドル円やユーロドルといったドルストレート通貨ペアがおすすめです。

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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