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リスクリワード|勝率や計算、FXインジ使用法

作成日:2024年6月6日更新日:2024年6月18日
リスクリワード|勝率や計算、FXインジ使用法

リスクリワードとは?

外国為替証拠金取引(FX)では、リスクリワードという概念が資金管理の要となります。リスクリワードとは、ポジションを保有する際の潜在的なリスク(損失)に対する期待リワード(利益)の比率を指します。この数値は、個々のトレードにおける損益の平均値や見込み額を示唆するものです。

リスクリワードが高ければ高いほど、比較的低い勝率でも最終的に利益を残せる可能性が高まります。一方、この比率が低ければ、高い勝率を維持しない限り、損失が拡大するリスクが高まります。つまり、リスクリワードと勝率のバランスが適切であることが、安定した収益獲得への鍵となるのです。

リスクリワードを算出する方法

リスクリワードは、過去の実績と今後の見込みの両面から算出できます。まず過去の取引実績に基づく計算方法は以下の通りです。

リスクリワード = 勝ちトレードの平均利益 ÷ 負けトレードの平均損失

例えば、過去10回の取引で以下のような結果だった場合:

  • 勝ち: 5回 (平均利益3万円)
  • 負け: 5回 (平均損失2万円)

リスクリワードは3万円÷2万円=1.5となります。

一方、今後のトレードに関するリスクリワードは、以下の式で算出できます。

リスクリワード = 利確ポイントの利益額 ÷ 損切りポイントの損失額

例えば、利確ポイントを2万円、損切りポイントを1万円に設定した場合:

リスクリワード = 2万円÷1万円 = 2.0

理想的なリスクリワードの水準

一般に、リスクリワードが2~3程度であれば、勝率があまり高くなくても最終的に利益を残せる可能性が高まると言われています。逆にこの数値が1を下回ると、かなり高い勝率を維持しないと損失が拡大してしまいます。

リスクリワードが1の場合、勝率50%が損益の分岐点となります。リスクリワードが上がるほど、勝率が低くても利益を残せる可能性が高まります。

つまり、リスクリワードが高ければ高いほど、勝率が低くても最終的な収益性は高まるということです。しかし、リスクリワードを無理に高める必要はありません。勝率とのバランスを考えながら、2~3程度を目安に適切な水準を維持することが肝心です。

※リスクリワードを無理に高めすぎると、逆に損失が拡大するリスクが高まります。勝率とのバランスが大切で、リスクリワードが極端に高い場合は戦略の見直しが必要です。

リスクリワードを向上させる方法

リスクリワードを改善するには、2つのアプローチが考えられます。

  1. 勝ちトレードの平均利益を増やす
  2. 負けトレードの平均損失を減らす

前者の具体例としては、利益が出ている状況で一部を確定し、残りの持ち分でさらなる利益を狙う手法があります。たとえば上昇トレンド時に、一部を利確して最低限の利益を確保し、その後の上昇に賭ける、といった具合です。

一方、後者の方法としては、損切りラインをより浅く設定することが考えられます。損失の最大値を小さく抑えることで、勝ちトレードに対する平均損失額が低下し、リスクリワードが改善されるからです。

どちらの手法を採用するかは、個人のトレードスタイルや、取り扱う金融商品の特性を考慮する必要があります。重要なのは、リスクリワードを意識しながら、自身に合ったやり方を見つけていくことです。

勝率とリスクリワードの違い

リスクリワードと勝率は、しばしば混同されがちですが、それぞれ異なる概念です。

勝率は、以下の式で算出されます。

勝率 = 勝ちトレード数 ÷ 総トレード数

つまり、トレードの勝ち負けのみを示す指標なのです。

一方、リスクリワードは損益の比率を表しており、勝率だけでは収益性を正しく評価できません。なぜなら、リスクリワードが低ければ、たとえ勝率が高くても最終的な収益は低くなるからです。

逆に、リスクリワードが高ければ、勝率が低くても利益を残せる可能性があります。このように、両者は表裏一体の関係にあり、バランスが何より重要なのです。

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