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FXのテイクプロフィットとは?設定方法を解説!

作成日:2024年7月5日更新日:2024年7月5日
FXのテイクプロフィットとは?設定方法を解説!

テイクプロフィットとは

テイクプロフィットとは、FX取引において保有しているポジションの含み益を確定させる機能のことです。一般的に、英語の「Take Profit」を略して「TP」と表記されることが多くあります。

例えば、1ドル=100円の時にドル円の買いポジションを持ち、その後為替レートが105円になった場合、テイクプロフィットを利用して決済すれば、5円の利益を確定できます。逆に売りポジションであれば、売値よりも安値で買い戻すことで利益が発生します。

利益確定の重要性

利益確定は、FXトレーダーにとって非常に重要なプロセスです。含み益を放置し続けると、その後の相場の動きによっては利益が減ってしまう可能性があります。一方で適切なタイミングで利益確定を行えば、リスクを最小限に抑えながら利益を積み上げていくことができます。

長期的な視点に立てば、一度の大きな利益よりも、小さな利益を継続的に積み重ねていく方が、トータルの利益額を大きくすることができます。この点で、テイクプロフィットは効率的なFXトレーディングを実現する上で、極めて重要な機能なのです。

ストップロスとの違い

テイクプロフィットに対して、ストップロス(損切り)は、保有ポジションの含み損を確定させる機能です。ポジションを決済して損失を最小限に抑えることができます。FXトレーダーは、リスク管理のためにテイクプロフィットとストップロスの両方を適切に活用する必要があります。

ストップロスとテイクプロフィットを併用することで、利益の最大化と損失のリスク最小化を同時に実現できます。一方を欠いてしまうと、トレードに偏りが生じ、長期的な成功を阻害してしまう可能性があります。

テイクプロフィットのメリット・デメリット

メリット

テイクプロフィットを活用することで、以下のようなメリットが期待できます。

1. 時間の効率化

テイクプロフィットを設定しておけば、チャートを常に監視する必要がなくなります。利確ラインに到達した時点で自動的にポジションが決済されるため、時間を有効活用できます。

2. 心理的負担の軽減

人間の心理は、欲に影響されやすいものです。含み益が出ている状態が続くと、より大きな利益を求めてポジション保有を続けがちになります。しかし、テイクプロフィットを設定しておけば、事前に決めた利益ラインで機械的に決済されるため、このようなポジポジ病に陥るリスクを回避できます。

3. 合理的な判断の実現

テイクプロフィット注文を入れておけば、人間の非合理的な心理に左右されずに、あらかじめ決めた合理的な基準で利益確定できます。感情的な判断によるミスを防ぐことができます。

デメリット

一方で、テイクプロフィットを利用する上でのデメリットも存在します。

1. 価格設定の難しさ

テイクプロフィットの価格設定が難しいというデメリットがあります。利確ラインをどこに設定するかによって、確定する利益額が大きく変わってきます。チャートの動きを綿密に分析し、適切な水準を見極める必要があります。

2. リアルタイム分析の制限

テイクプロフィットを設定すると、ポジションの決済をシステムに委ねてしまうため、リアルタイムでのチャート分析ができなくなります。後から見直してみると、もう少し利益を伸ばせた可能性があったケースも存在します。

このようなデメリットはありますが、メリットの方が上回ると考えられます。適切にテイクプロフィットを活用することで、リスクを最小限に抑えながら、効率的に利益を積み上げていくことができるでしょう。

テイクプロフィットの設定方法

実際にテイクプロフィットをどのように設定すればよいのでしょうか。ここからは、MT4(MetaTrader 4)およびMT5(MetaTrader 5)を使った設定方法を解説します。

MT4でのテイクプロフィット設定

MT4でテイクプロフィットを設定する手順は以下の通りです。

スマホ版MT4

  1. 新規注文画面を開きます。
  2. 「テイクプロフィット」の欄に、利確したい価格を入力します。
  3. 買い注文か売り注文かを選択して注文を出します。
iPhone版MT4画面

PC版MT4

  1. 新規注文画面を開きます。
  2. 「決済指値(T/P)」の欄に、利確したい価格を入力します。
  3. 買い注文か売り注文かをして注文を出します。

例えば、ドル円のレートが110円の時に買いポジションを持ち、115円で利確したい場合は、「決済指値(T/P)」欄に115.000と入力します。この注文が約定すれば、自動的にポジションが決済され、利益が確定します。

また、MT5もMT4と同様の操作方法でテイクプロフィットの設定が可能です。

利確タイミングの見極めポイント

それでは、具体的にいつテイクプロフィットを設定すべきなのでしょうか。利確のタイミングを見極めるためのポイントを確認しましょう。

1. トレンドラインの活用

チャートにおけるトレンドラインの動きを注視し、価格がトレンドラインに接近した時点で利確を検討するのが一つの方法です。トレンドが反転する可能性が高くなるため、その前に利益を確定させることが賢明です。

2. サポートライン・レジスタンスラインの活用

サポートラインやレジスタンスラインも、利確のタイミングを判断する上で重要な指標となります。価格がこれらのラインに近づいた時点で、一旦利確を考えるべきでしょう。

3. ボリンジャーバンドの利用

ボリンジャーバンドは、価格の上下の動きを視覚化するインジケーターです。価格がバンド上限または下限に接近した際に、利確を検討することをおすすめします。

4. 移動平均線との組み合わせ

移動平均線と価格の動きを組み合わせて分析することで、より確度の高いタイミングを見出せる可能性があります。移動平均線を上抜けた後に価格が下がり始めたら、利確のチャンスかもしれません。

このように、様々な分析手法を組み合わせることで、より適切な利確タイミングを見極められるはずです。経験を重ねながら、自分なりのテイクプロフィット設定の基準を構築していくことが大切です。

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