Milton Markets
ミルトンマーケッツ教育チーム
更新 2025年12月

ピップ価値の基礎 取引前に損益・リスクを数字で確定する

口座通貨・クロス通貨の換算、ピペット5桁表示まで対応。取引前に1ピップいくらかを確認し、ロットとリスクを正確に決めるための基礎をまとめました。

30秒で理解:ピップ価値とは

ピップ価値は「1ピップ動いたとき、口座の損益がいくら動くか」を示します。

  • 通貨ペア、ロット、口座通貨で変わる
  • 取引前に「1ピップいくらか」を確定すると損失が読める
  • 計算機を使えば自動で正確に算出できる

ピップとは何か、なぜ重要なのか

ピップ(Percentage in Point)は通貨ペアにおける最小価格変動単位です。主要通貨ペアの多くでは、 ピップは小数点第4位(0.0001)となります。ピップ価値を理解することは重要です。市場が有利方向または不利方向に 動いた際に、各ピップごとにどれだけの損益が発生するかを決定するためです。

多くのトレーダーはエントリーとエグジットポイントに注目しますが、ピップ価値を無視します。 これによりリスク管理が不十分となり、予想外の損失が発生します。取引にエントリーする前に ピップ価値を把握することは、適切なポジションサイジングのために必須です。

ピップとポイント(ピペット)の違い

多くのFX通貨ペアは、価格が小数点第5位まで表示されます(MT4/MT5でよく見る形式)。

  • • ピップ:一般的な1pip(通常は小数点第4位:0.0001)
  • • ピペット:0.1pip(5桁/3桁表示の追加桁)。小数点第5位(0.00001)または円ペアでは第3位(0.001)

円ペアは例外です。

  • • 円ペアのピップ:0.01(小数点第2位)
  • • 円ペアのピペット:0.001(小数点第3位)

迷ったら「取引画面の最小変動(ポイント)」ではなく、「一般に言う1ピップ」を基準に計算します。

MT4/MT5では5桁表示(ピペット)が使われることがあります。取引画面の表示や設定はMT4(メタトレーダー4)の使い方とダウンロードMT5(メタトレーダー5)の使い方とダウンロードも参考にしてください。

ピップ価値の計算方法

ピップ価値は、基本的に次の考え方で求めます。

ステップ1:まず「クォート通貨でのピップ価値」を出す

クォート通貨でのピップ価値

= ピップサイズ × 取引数量(通貨単位)

例:EUR/USD を 1スタンダードロット(100,000)

  • • ピップサイズ:0.0001
  • • 0.0001 × 100,000 = 10 USD

この時点で「1ピップ = 10ドル」です(USDがクォート通貨なのでそのまま口座に反映されます)。

ステップ2:口座通貨が違うなら換算する

口座通貨がクォート通貨と違う場合は、最後に換算します。

口座通貨でのピップ価値

= クォート通貨でのピップ価値 ÷(口座通貨/クォート通貨のレート)

または

= クォート通貨でのピップ価値 ×(クォート通貨/口座通貨のレート)

どっちを使うかは、手元にあるレート表示に合わせればOKです。

例1:EUR/USD

ペア: EUR/USD 1.1000

取引サイズ: 100,000単位(1スタンダードロット)

ピップサイズ: 0.0001

口座通貨: USD

ピップ価値 = (0.0001 × 100,000) ÷ 1 = $10

例2:GBP/JPY(USD口座の例)

ペア: GBP/JPY 150.00

取引サイズ: 100,000(1スタンダードロット)

ピップサイズ: 0.01(円ペア)

口座通貨: USD

1. まずクォート通貨(JPY)でのピップ価値

0.01 × 100,000 = 1,000 JPY

2. USD口座に換算(例:USD/JPY = 150.00 の場合)

1,000 ÷ 150.00 = 約 $6.67

結論: 1ピップ ≈ $6.67

ポイント:最後は JPY→USD の換算(USD/JPY) を使います。GBP/JPYのレートを直接使うのではありません。

リアルタイムレートの確認

ピップ価値はレートで変わります。特に USD/JPY、クロス通貨、口座通貨がUSD以外 の場合は差が出やすいです。

  • 取引直前にWebTraderで現在レートを確認(日本語UIでも利用可能)
  • 計算してから時間が空いたら、もう一度計算する

ビッド/アスクレートについて

換算レートにはBid(売値)Ask(買値)があります。厳密にやるなら約定側(買いならAsk、売りならBid)を使いますが、迷うなら計算機を使うか、中間レート(mid)で概算するのが実用的です。

MT4とMT5の違いを比較する

クロス通貨ペアの換算(例:EUR/GBP)

前提: EUR/GBP 0.8500、1ロット(100,000 EUR)、ピップサイズ 0.0001

1. クォート通貨(GBP)でのピップ価値

0.0001 × 100,000 = 10 GBP

パターンA:GBP/JPYがある(JPY口座ならこれが一番ラク)

10 GBP ×(GBP/JPY)= JPY換算

パターンB:直ペアがなく、2段階換算する

10 GBP → USD(GBP/USD)→ JPY(USD/JPY)

この形でもOK。要は「最後に口座通貨へそろえる」だけです。

口座通貨の影響

ピップ価値は口座通貨によって変わります。USD口座でEUR/USDを取引する場合、 計算はシンプルです。しかし口座がEUR、GBP、またはその他の通貨の場合、 追加の換算ステップが必要になります。手動計算が複雑な場合は、ピップ価値計算機を活用してください。

ロットサイズとその影響

ロットタイプ単位EUR/USD ピップ価値リスク例
スタンダードロット100,000$1050ピップSL = $500リスク
ミニロット10,000$150ピップSL = $50リスク
マイクロロット1,000$0.1050ピップSL = $5リスク
ナノロット100$0.0150ピップSL = $0.50リスク

スプレッドは"ピップ価値"ではなく"コスト"

スプレッドはピップ価値を変えません。ただし、取引はスプレッド分だけ不利な位置から始まるので、損益やリスクを見積もるときは「実質コスト」として意識してください。

リスク管理との統合

ピップ価値が分かると、ロットは逆算できます。

ポジションサイズ(ロット)

ポジションサイズ = リスク額 ÷(ストップロス幅(pips) × 1ピップの価値)

例:USD口座、リスク $100、SL 50pips、1pip = $10

$100 ÷(50 × $10)= 0.2ロット

よくあるピップ価値の間違い

間違い1:円ペアの見落とし

円ペア(USD/JPY、EUR/JPYなど)は小数点第2位を使用します。第4位ではありません。ピップは0.01であり、0.0001ではありません。

間違い2:口座通貨の見落とし

GBP口座でEUR/USDを取引していますか?ピップ価値をUSDからGBPに換算する必要があります。

間違い3:ロットサイズの確認漏れ

実際にはミニロットで取引しているにもかかわらず、スタンダードロットで取引していると想定すると、 10倍の計算誤差が発生します。

間違い4:固定$10/ピップの仮定

USD口座でUSDがクォート通貨の場合のみ$10/ピップです。USD/JPYやクロス通貨ペアでは異なります。

間違い5:レート変動の無視

為替レートは常に変動しています。計算後時間が経過した場合は再計算が必要です。

実践的な取引への応用

実際の取引シナリオ

設定: EUR/USD取引で$100のリスクを取りたい場合

ストップロス: エントリーから50ピップ

口座: $10,000 USD

質問: どのロットサイズで取引すべきか?

解決方法:

ポジションサイズ = $100 ÷(50ピップ × $10/ピップ)

= 0.2ロット

これは20,000単位(2ミニロット)の取引を意味します

クイックリファレンス

通貨ペアタイプ1ロット(100,000)でのピップ価値備考
XXX/USD約 $10/pipUSD口座の場合
USD/XXXレートで変動USD/JPYは約 $6.67/pip(USD/JPY=150の場合)
XXX/JPY0.01(JPY換算)JPY口座ならそのまま、他通貨口座なら換算が必要
クロス通貨換算が必要EUR/GBPなど、口座通貨への換算が必要

注意:このガイドはFXの通貨ペア向けです。貴金属や指数は銘柄仕様で最小変動が異なる場合があります。

ピップ価値をマスターする

ピップ価値を理解することは成功した取引の基礎となります。適切なポジションサイジングと リスク管理と組み合わせることで、この知識は利益を生み出す取引戦略の基盤となります。

計算機を活用する

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ポジションサイジングを学ぶ

ピップ価値の知識と適切なポジションサイジングを組み合わせることで、プロトレーダーのようにリスクを管理できます。

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