米雇用統計待ちの様子見相場、FRB議長は3月の大幅利上げを否定せず【2023年3月9日】
2023年3月9日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数はまちまちの値動き、ダウ平均株価は下落
- 2日目の議会証言でパウエルFRB議長は3月の大幅利上げを否定せず
- 今後、CPI・PPI・雇用統計を重視すると発言
- ADP雇用統計は市場予想を上回る、タイトな米労働市場が浮き彫りに
- 主要通貨ペアは小幅なレンジにとどまる、米雇用統計待ち相場
- カナダドル続伸、カナダ中銀は政策金利維持を決定
- ドル円は200移動平均線で反落、137.80円の抵抗帯は大きいか
- ドル円は137.80円を抜けると、140円を目指す展開が予想される
- ユーロドルは1.050ドルのラウンドナンバーを抜け切れるかに注目
- 米雇用統計までは1.050ドルでの反発が予想される
- ポンドドルは200移動平均線まで戻る、戻り売りのチャンスか
- ドルインデックスは200移動平均線で反落、ドル買い材料として雇用統計待ち
テクニカル分析
本日は米失業保険申請件数が発表されるが、それ以外に目立った経済指標の発表は予定されていない。ドル全面高相場が継続しているものの、やはり米雇用統計が意識されており、大きくは動きにくい展開が予想される。
ドル円(USDJPY)
ドル円は137.80円の大きな抵抗帯に上値を抑えられ、一時136.47円まで下落。その後、押し目買いの動きがあり、137.25円まで回復している。本日は小幅な値動きを予想。レンジ取引が主な戦略となりそうだ。ファンダメンタル的にはドル買いであるため、下落した部分を拾っていきたい。
予想レンジ | 136.15~138.60円 |
抵抗線 | 137.87円 |
支持線 | 136.81円 |
ユーロドル(EURUSD)
小幅なレンジ相場が継続している。パウエルFRB議長の議会証言をきっかけに大きく下落したが、材料不足となっており、明日の米雇用統計を待っている様子だ。1.050ドルを明確に割れたら、ストップロスを巻き込んで下値を探る展開が予想される。
予想レンジ | 1.046ドル~1.062ドル |
抵抗帯 | 1.0582ドル |
支持帯 | 1.0520ドル |
ポンドドル(GBPUSD)
小幅なレンジ相場になっているが、日足チャートを見ると、200日移動平均線を割り込み、200日移動平均線が抵抗線として機能している。今後、中長期的には下落の可能性が高いと予想。一方、1.180ドルは非常に大きな支持帯であるため、本日ブレイクするかは疑問である。明日の米雇用統計待ちで、レンジ相場が継続しそうだ。
予想レンジ | 1.1749~1.1921ドル |
抵抗線 | 1.1896ドル |
支持線 | 1.1810ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米失業保険申請件数 | 22:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。