リスクオンの動きで安全資産が売られる、市場はFOMCに注目【2023年3月22日】
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数はリスクオンの動きで上昇
- イエレン財務長官は銀行システムへの介入も示唆
- FOMCにマーケットの関心が集まる、発表までは様子見か
- クレディS問題が一服したこともあり、リスク選好の動きに拍車
- 安全資産のゴールド売り・円売りとなる
- 米中古住宅販売件数が予想を上回る
- 英消費者物価指数が発表予定、政策金利に大きく影響
- ドル円は132円台に回復、ショートカバーの動きか
- ユーロ円が急騰、円売りの動きが強まる
テクニカル分析
為替市場全体ではユーロ買い、円売りの状態となっている。先週の反動の可能性もあるが、昨日はリスクオンの動きとなり欧米株式相場は大幅高、ユーロ買いの動きが強まった。安全資産であるゴールド・日本円は売りが優勢となり、ゴールドは一時1930台まで急落した。本日はFOMCが開催され米政策金利が発表される。FOMCまでは長期のポジションは持ちにくいか。
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円は200移動平均線を終値で上回る。ショートカバーの動きのようにも見える。本日も円売りが継続する展開となれば、144円台まで回復する可能性がある。一方、RSIは50を上回っておらず、一服感から反落するシナリオにも十分注意が必要だろう。
予想レンジ | 141~144.02円 |
抵抗線 | 143.09円 |
支持線 | 141.45円 |
ドル円(USDJPY)
ドル円は円売りの動きによって132円台を回復した。最近はボラティリティも大きくなっており、1日ごとに方向感が変わって不安定となっている。本日のFOMCである程度、今後の方向感が決定しそうである。利上げとなれば、株価にとって重しとなるほか、金融関連のさらなる混乱を引き起こしてしまう可能性が否定できず、リスクオフとなる可能性もある。
予想レンジ | 130.93~133.86円 |
抵抗線 | 133.50円 |
支持線 | 131.66円 |
ゴールド(XAUUSD)
安全資産の象徴でもあるゴールドは2000ドル台で反落した。RSIを見ると、70に差し掛かったところで売られており、利益確定の動きだった可能性もある。一方、日足で見ると、直近高値2009ドルを付けた日足が陰線となっている。急激に上昇していたこともあり、1920ドル付近まで下落する可能性に注意したい。
予想レンジ | 1920~1968ドル |
抵抗線 | 1955ドル |
支持線 | 1930ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英消費者物価指数 | 16:00 |
FOMC政策金利発表FRB議長記者会見 | 翌3:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。