為替相場はリスクオン、当局が金融機関にさらなる支援策を検討【2023年3月28日】
目次
ファンダメンタル分析
- ダウ平均株価とS&P500は上昇、金融不安が和らぎリスクオン
- ナスダック100は下落、資金が金融株に流出
- 米地銀株は2.5%上昇、当局は追加支援策を検討との報道
- 原油価格は大幅高、リスクオンの動きで買いが拡がる
- 安全資産のゴールドは下落、2000ドル台突破に失敗か
- 10年債と2年債の逆イールド状態は継続、リセッション懸念は高い
- 銀行混乱は落ち着くも、景気悪化の確率は高まる
- 一時的な株価上昇に注意、円高リスクは依然として残る
テクニカル分析
為替市場全体ではドル安の動きが鮮明になっている。安全資産である日本円は最も売られやすい通貨となり、ドル安も継続。一方、原油の大幅高を受けてカナダドルが全面高となった。
ドル円(USDJPY)
ドル円の4時間足チャートを分析すると、下降チャネルが描画できる。現在はチャネル上限バンドで反落している状態だ。銀行混乱は落ち着くも、米リセッション懸念はあり、ずっと円安が続くというイメージは持ちにくい。再び下落する確率もあるだろう。130.60付近までの下落は考慮に入れたい。
予想レンジ | 130.57円~132.27円 |
抵抗線 | 131.80円 |
支持線 | 130.90円 |
カナダドル円(CADJPY)
原油の大幅高でカナダドルが全面高になった。一方、リスクオンが意識されたことで日本円が売られやすくなり、カナダドル円は上昇した。1時間足チャートを見ると、240移動平均線(約2週間)で反落していることが確認できる。
円は全体的に買われやすい状態が継続しているため、下落リスクを考えたい。
予想レンジ | 94.950~96.950円 |
抵抗線 | 96.50円 |
支持線 | 95.60円 |
ビットコイン
ビットコインの日足チャートを分析すると、RSIでダイバージェンスが発生していることが確認できる。先週まで高騰が続いていたが一服感がある。RSIのダイバージェンスは相場の転換を示唆するシグナルの1つであるため、大きな反落に警戒が必要だ。
2万7360ドル付近までの下落は考慮に入れたい。
予想レンジ | 25690ドル~28420ドル |
抵抗線 | 27720ドル |
支持線 | 26730ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英中銀総裁議会証言 | 17:45 |
リッチモンド連銀製造業指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。