金融関連のリスク後退で米株大幅高、各通貨ペアのトレンド発生に注目【2023年3月31日】
2023年3月31日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は上昇、利上げ停止期待とリスク後退が重なる
- フィンランドがNATO加盟決定、トルコが議会で承認
- ロシアの反発は必至、地政学リスクも多少意識されやすいか
- アップルがディズニーの買収を検討と報道、アップル株に期待が高まるか
- 米個人消費支出に市場の注目が集まる
- ユーロ圏消費者物価指数が予想を上回れば、ユーロ高が進むと予想
- 銀行関連の投資家の不安は解消に向かい、別の材料探しを始めている
- 4月は例年、通貨ペアで大きなトレンドが発生しやすい傾向がある
テクニカル分析
豪ドルが全面高になっている。昨日のNY時間はドル安が進み、円も売られ、ドル円はほぼレンジ相場となった。本日は期末・年度末・四半期末と、日本にとっては節目となる日である。実需フローの動きに警戒したい。
ユーロが引き続き堅調な動き。さらに、ゴールドでは日足にペナントの形が出現しており、今後の動きに注目である。
ゴールド(XAUUSD)
ゴールドの日足チャートを分析する。2000ドル台に何度かトライしたものの、反落しており、もみ合いとなっている。ただ、安値も徐々に切り上がっており、トレンド発生の途中で一時的な調整の動きで発生する「ペナント」のチャートパターンが確認できる。
このパターンは、トレンドの途中であることを示すとされ、上昇トレンドは継続すると予想できる。ドル安によって、上限ラインを突破すれば、2000ドル台が次の舞台となるか。4月はトレンドが発生しやすい時期となるため、注目したい。
予想レンジ | 1963ドル~2007ドル |
抵抗線 | 2000ドル |
支持線 | 1973ドル |
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円の4時間足チャートを分析する。チャートパターンとして、ダブルボトムの形が出現している。円が売られやすくなっており、ユーロ円は上昇を予想。146.90円付近まで上値を伸ばす展開を予想する。
ユーロ圏消費者物価指数に注目したい。
予想レンジ | 143.05円~146.65円 |
抵抗線 | 145.88円 |
支持線 | 144.65円 |
ドル円(USDJPY)
ドル円はリスク後退により、円売りが一段と強くなっている。上昇基調が継続しているため、押し目買い方針。期末フローの影響もあるが、米株高や各国の利上げも意識されやすい。当分は円安方向を見込む。
予想レンジ | 131.30円~134.16円 |
抵抗線 | 133.49円 |
支持線 | 132.49円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英GDP | 15:00 |
ユーロ圏消費者物価指数 | 18:00 |
米個人消費支出 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。