米経済指標が予想を下回る、利上げ停止期待も景気悪化を懸念【2023年4月4日】
2023年4月4日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 原油は急騰、大きく窓を開けて上昇し80ドル以上で推移
- 豪ドル・カナダドル高相場が継続
- 米ISM景況感指数は予想を下回る、ドル安に
- S&P500は上昇、エネルギー株が大幅高
- 株価は上昇し、ゴールドも上昇
- ゴールドはドル安に加え、米景気悪化の兆しに敏感に反応
テクニカル分析
原油が大幅高となったことで、予想どおり、資源国通貨が大きく買われる展開となった。協調減産の影響は大きく、80ドルを上回って推移。米経済指標が市場予想を下回ったことで利上げ停止を期待する動きがある一方、景気悪化を意味するため、安全資産であるゴールドに資金が流れる動きが目立った。
本日はドル安・豪ドル高相場となっている。豪政策金利の発表と声明文に注目したい。
ゴールド
ゴールドは1950ドルまで下落した後、急騰。日足チャートを見ると、レンジ相場が継続しているが、下値は非常に堅い印象である。直近の高値である2009ドルを上回るかどうかが今後の焦点となる。
米景気悪化が予想されているため、今月、何らかのきっかけで2009ドルを上回れば、ストップロスを巻き込んで大きく上昇する展開が考えられる。
予想レンジ | 1953ドル~2014ドル |
抵抗線 | 1998ドル |
支持線 | 1969ドル |
ドル円(USDJPY)
ドル円は133円台から大きく下落した。日足チャートを分析すると、一目均衡表の基準線に反応していることが確認できる。現在は雲の中で推移しているため、方向感が見極めにくい。今週の米雇用統計に注目である。
予想レンジ | 131.70円~133.45円 |
抵抗線 | 133.10円 |
支持線 | 132円 |
豪ドル円(AUD/JPY)
豪ドル円はフィボナッチリトレースメントの50%を上回り、61.8%を目指している。資源国通貨の豪ドルが買われやすくなっており、今後の目標値は90.35円を予想する。90円を明確に上回ると、ストップを巻き込んで上昇する可能性がある。
予想レンジ | 88.60円~91円 |
抵抗線 | 90.50円 |
支持線 | 89円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪政策金利発表 | 13:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。