円が全面高、米経済指標悪化でも追加利上げはある?【2023年4月6日】
2023年4月6日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米ADP雇用統計は予想を下回る
- 米ISM非製造業景況感指数は予想を下回る
- 米景気悪化が指標に表れ始め、株価は下落基調
- リスク回避の動きで円高に
- クロス円は軟調、ドル円は130円台まで下落
- ゴールドは2020ドル付近で推移、年内最高値更新を目指すか
- 原油は方向感が定まらず、景気悪化が鮮明に
- 米金融当局者が追加利上げを示唆
- 利上げによって景気後退が加速する恐れがあり、株価に下落圧力
テクニカル分析
為替相場では円が全面高となっている。ドル円は3日続落で130円台に突入。世界各国がイースターを含むホリデーシーズンを控え、相場は閑散。取引量が少ない相場ではテクニカル分析が機能しにくく、予想外の動きになることがあるため注意が必要。
利益確定売りの動きが出ているものの、新規注文ではないと考える。本日&明日は世界各国が祝日となり、市場参加者が極めて少なくなる。その中での米雇用統計はインパクトが大きくなる可能性がある。
ユーロ円(EURJPY)
1時間足チャートを分析すると、移動平均線で見事に反落している。安値を下回っており、下落する確率が高いと考えている。RSIが33になっているため、短期となるかもしれないが、売り注文を考えたい局面。移動平均線を上回れば、一度フラットにする方針。
予想レンジ | 141.67円~143.88円 |
抵抗線 | 143.080円 |
支持線 | 141.75円 |
イーサリアム(ETHUSD)
イーサリアムは日足で、移動平均線で反発している。反発した後、大きく上窓(ギャップ)を形成して、そのまま上昇しており、非常に強い買い意欲が理解できる。大型アップデート「上海」を控えており、期待感から上昇しているのかもしれない。
ラウンドナンバーである2000ドルが視野に入る。
予想レンジ | 1810ドル~1970ドル |
抵抗線 | 1940ドル |
支持線 | 1880ドル |
豪ドル円(AUDJPY)
豪ドル円の日足チャートを見ると、戻り高値付近で弱気の包み足(アウトサイドバー)が出現している。これは、下落トレンドへの転換を示すシグナル。RSIも50以下で推移しており、クロス円全体で軟調になっている。そのため、目先は86円台を目指して下落すると予想する。
予想レンジ | 86.85円~88.55円 |
抵抗線 | 88.26円 |
支持線 | 87.50円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
カナダ雇用統計 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。