相場は閑散、米雇用統計に注目も世界各国はイースター休暇【2023年4月7日】
2023年4月7日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ナスダック市場とS&P500は小幅反発、値動きは限定的
- 米雇用統計に注目、良好でも悪化でもボラティリティ上昇の可能性
- 米雇用統計が良好なら利下げ観測後退、悪化ならリセッション懸念
- 日本を除くほぼ全ての主要マーケットは休場、閑散相場
- IMFが今後5年の世界経済成長見通しが低い伸びになると警告
テクニカル分析
ニュージーランドドルが急落した。閑散相場となっているため、全体的にボラティリティが低くなり、ポジション整理のような動きとなっている。短期的な予想をするのが難しい相場だ。
ドル円は130.60円を割ることができずに反発、執筆時点で131.70円台で推移している。米雇用統計次第で、大きく相場観が変化する可能性がある。
ニュージーランドドル(NZDUSD)
テクニカル的にNZDUSDを分析すると、フィボナッチリトレースメントの61.8%付近で戻り高値を形成し、昨日の急落で38.2%を下回った。上昇トレンドラインが描画できるため、下落基調になったとは言えないが、大きな売り注文が控えている可能性がある。
上昇トレンドラインを明確に下回れば、移動平均線が次の支持帯となる。本日の雇用統計でドルがどのように動くかによって、来週の流れが決まりそうだ。
予想レンジ | 0.6180~0.6307ドル |
抵抗線 | 0.63ドル |
支持線 | 0.62ドル |
ドル円(USDJPY)
ドル円の4時間足チャートを分析すると、ポジション整理なのか131.90円まで昨日は上昇したものの、朝方になって戻り売りが強くなっている。プライスアクションでいう「弱気の包み足(アウトサイドバー)」が出現しており、下落シグナルが出現。
上昇トレンドを上回って価格が推移しているため、下落基調ではあるが、売りポジションは慎重にしたい。
予想レンジ | 130.40~133.4円 |
抵抗線 | 132.64円 |
支持線 | 131.20円 |
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインの日足チャートを分析すると、「トップ・アイランド・リバーサル」の形が出現する可能性に注目したい。現時点では発生していないが、勢いよくビットコインは窓を開けて上昇したものの、28000ドルから抜け切れていない。
仮に、本日の雇用統計で下振れし、下窓を開けて次のローソク足が始まれば、「トップ・アイランド・リバーサル」が完成する。ただ、ドルは弱くなりつつあるため、ポジションには慎重になりたい。
予想レンジ | 26650~29930ドル |
抵抗線 | 28850ドル |
支持線 | 27350ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米雇用統計 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得