植田日銀総裁がYCC継続を示唆、円が売られドル円は上昇【2023年4月11日】
2023年4月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株式市場は小反発、追加利上げ観測で売られるも買い戻し
- 植田日銀新体制始動、今後の政策変更可能性に市場は注目
- 日銀総裁記者会見でマイナス金利政策とYCC政策の継続を示唆
- 円が急落し、ドル円は133円後半まで上昇
- クロス円も軒並み上昇、欧州は本日から取引開始
- ゴールドは下落、米追加利上げ観測が高まり上値が重い展開
- 原油はドル高を背景に下落、窓を埋める動きに注意が必要
テクニカル分析
日銀総裁の記者会見で日本の金利政策は当分変更なしとの見方から円売りが強まった。一方、米ドルは追加利上げ観測が高まり、円安ドル高の構図ができあがったと考えることができる。ドル円は節目の133.45円を上回り、下降トレンドラインに近づいている。
ドル円(USDJPY)
ドル円の日足チャートを分析する。節目となっていた133.45円を上回り、短期的な上昇トレンドが発生している。次の上値目安となるのは下降トレンドライン付近の134.20円付近と考えられる。
中長期的な視点で考えると横ばい相場が継続しているが、日米の金利政策の相違により、ドル円は上昇しやすいのではないかと考える。しばらくは上昇目線を維持したい。
予想レンジ | 132.20~134.85円 |
抵抗線 | 134.00円 |
支持線 | 133.10円 |
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインはレンジ相場が続いていたが、レンジ相場を終値で上抜けていることが確認できる。ドル高になっているものの、ビットコイン相場は堅調で3万ドル台も近づいている。
「N字形」を考慮すると、中長期的には3万5000ドル台を目指すと考えるが、目先の目標は3万200ドル、3万2200ドルと予想する。
予想レンジ | 28500~30500ドル |
抵抗線 | 30200ドル |
支持線 | 29000ドル |
ポンド円
円売り相場となったことでポンド円相場が急上昇した。移動平均線に張り付いてレンジ相場を抜け出せていなかった。165円付近では大きなヒゲが2つ出現しているが、売りポジションのストップを巻き込んで、上昇した形となっている。円売り相場がしばらく継続する可能性が高いため、ポンド円も上昇すると予想できる。
予想レンジ | 164.25~166.70円 |
抵抗線 | 166.170円 |
支持線 | 165.00円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ユーロ圏小売売上高 | 18:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得