イエレン財務長官は米景気後退は予想していないと自信を表明、為替市場はリスクオン【2023年4月12日】
2023年4月12日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数はまちまち、ダウ平均株価は上昇
- 米イエレン財務長官は米経済に対する自信を表明
- マーケットは米消費者物価指数に注目、インフレは抑制されているのか見極め
- 米企業の決算シーズンを迎える、高金利によって企業活動に影響
- 為替相場はリスクオン、リセッション懸念後退
- 原油はファンダメンタルと逆行し大幅高
- 原油の供給が需要を上回ると見通しが発表されるも堅調推移
- ゴールドは小幅値動き、狭いレンジ内で推移
- ビットコインは2日続伸、節目の3万ドル台に突入
テクニカル分析
為替相場荷動きがある。クロス円の動きが顕著だ。日本の政策変更が当分ないという見方が拡がり、円売りが強まっている。そのため、クロス円が上昇している。ビットコイン、ユーロ円、ポンド円、ドル円はレンジ相場を抜け出し、新高値を更新。各銘柄で上昇基調が発生しようとしている。
ただし、米株価指数は不安定。本日発表予定の消費者物価指数、未明に公表予定のFOMC議事録に注目が集まる。
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円は抵抗帯だった145.30円を上抜けたことが確認できる。売りポジションが溜まっていると考えられるため、ストップを巻き込んで上昇する可能性がある。今後、目指すのは過去の高値となっている146.50円と予想される。
RSIは57で推移しており、上昇基調を示唆。円売りは引き続き継続しているので、押し目買いで新規買い方針。しかし、本日は米CPIの発表なので注意したい。
予想レンジ | 144.30~147.30円 |
抵抗線 | 146.85円 |
支持線 | 145.50円 |
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインはレンジ相場を上抜け、節目の3万ドル台に突入した。しかし、30200~30500ドル台にかけて売り圧力が強く、突破は難航している。今週末までに30500ドルにタッチしても、30800ドルに大きな抵抗帯が控えており、3万ドル台を抜けるのはもう少し先となりそうだ。
指標発表によって米ドル安が強くなれば、31000ドル台への突入も考えられる。
予想レンジ | 29000~31500ドル |
抵抗線 | 30650ドル |
支持線 | 29500ドル |
日経平均株価(JP225)
日経平均株価は移動平均線を上回って推移しており、安値が徐々に切り上がっている。長期的な視点ではレンジ相場を抜け出せていないが、このまま上昇して28300円付近の高値を更新する展開となれば、30000円台回復も考えられる。
予想レンジ | 27600~28380円 |
抵抗線 | 28200円 |
支持線 | 27800円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米消費者物価指数(CPI) | 21:30 |
カナダ政策金利 | 23:00 |
FOMC議事要旨 | 翌3:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得