米経済指標が軒並み悪化、リセッションの兆候との見方【2023年4月21日】
2023年4月21日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は反落、米経済指標悪化で上昇を保てず
- 米失業保険申請件数は2021年11月以来の大幅悪化
- 雇用環境の緩和と景気減速が重なり、リセッションの兆候
- 5月米FOMCの利上げが最後になるか
- 原油は大幅安、窓を埋める動きとなり76ドル台に
テクニカル分析
為替相場全体では方向感が鈍くなっており、難しい展開だ。通貨強弱を分析すると、豪ドルが強くなっている一方、ニュージーランドドルが最弱となっている。また、原油安に連動してカナダドルも売られやすくなっている。
ドルと円は拮抗しており、ドル円は方向感がない。次回の日銀政策会合で金利修正なしとなれば、円安に向かいやすいだろう。しかし、海外勢の中には金利修正を期待しているため、来週までは動きにくいのかもしれない。
ユーロドル(EURUSD)
ユーロドルの4時間足チャートを分析する。上昇トレンドラインに沿っているものの、上昇の勢いが弱まっているようにも見える。為替相場全体で材料不足感があり、次の材料待ちのような相場である。
ユーロは今後も利上げ、米国はターミナルレートが近いとの見方が広がっており、ユーロドルは上昇しやすい地合いであると想定される。
予想レンジ | 1.09ドル~1.1030ドル |
抵抗線 | 1.10ドル |
支持線 | 1.0930ドル |
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインの4時間足チャートを分析する。一時期は3万ドルを超えたが、昨日は大幅安となり、28000ドル台まで下落した。執筆時点では節目となっている28300ドルを下回って推移しており、23.6%を割っている。
水平線分析をすると、27100ドル付近までの下落が今後考えられる。27100ドルを割れば、38.2%と移動平均線が重なる26600ドルも視野に入る。
予想レンジ | 27260ドル~29300ドル |
抵抗線 | 29000ドル |
支持線 | 27700ドル |
カナダドル(USDCAD)
原油が大幅安となっており、相関関係があるカナダドルも売られている。原油は窓を埋める動きとなっており、本日も売り優勢になる確率が高いと考えている。そのため、USDCADは上昇しやすいのではないかと想定している。
予想レンジ | 1.3420~1.3530ドル |
抵抗線 | 1.35ドル |
支持線 | 1.345ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
イギリス小売売上高 | 16:00 |
米製造業PMI | 22:45 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得