日銀の金融緩和政策が当面継続に、為替相場は円全面安【2023年5月1日】
2023年5月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は2日続伸、米主要ハイテク企業の決算が好調
- 日銀は金融緩和政策の継続を決定、当面方針を変える予定はなし
- 為替相場は円全面安、ユーロ円・ポンド円は数年来の高値圏に突入
- ドル円は136円台に突入、240日移動平均線が上値に控え一時的な調整に注意
- ゴールドや原油相場は小幅な値動き、資産が株式相場や為替相場に集中
- 米地銀ファーストリパブリックが破綻の可能性、今後市場に影響するか注目
テクニカル分析
日銀が金融緩和政策を決定したことを受けて、為替市場では円が全面安となった。特にクロス円のポンド円とユーロ円は数年来の高値圏で推移しており、今後も上昇する可能性が非常に高いと考えられる。日本は物価上昇が続いているものの、金融緩和政策の姿勢を変更していない。英国・EUはインフレ率が高く、今後も利上げ方針を掲げている。
ポンド円は171円台となっているが、金利差拡大観測が広がっており、強い上昇は継続する可能性が高いと予想できる。クロス円もドル円も押し目買い方針で取引したい。
ドル円(USDJPY)
ドル円は136円台前半まで急騰している。日銀の金融緩和が決定したため、円全面安相場となっている。4時間足チャートを分析すると、240移動平均線で反発が確認できる。高値圏になっていることは間違いないが、円高になる要素が少なく、FOMCでは利上げがほぼ織り込まれているため、週の前半は上昇しそうだ。
予想レンジ | 135.18~137.25円 |
抵抗線 | 135.70円 |
支持線 | 136.70円 |
ポンド円(GBPJPY)
主要国の中でも特に高いインフレ率に悩まされているイギリスは今後も政策金利を引き上げると予想できる。日英金利差に注目が集まり、ポンド円は上昇しやすい地合いといえる。
ただし、2022年10月の高値172.10円は意識されやすい価格となっている。171円台で押し目買い、172円台で決済というサイクルを考えたい。
予想レンジ | 169.30~172.40円 |
抵抗線 | 171.60円 |
支持線 | 170.10円 |
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円の4時間足チャートを分析する。ユーロ円はフィボナッチエクスパンションを意識した分析をすることが重要だ。61.8%や100%に反応していることが確認できるため、今後は161.8%に該当する153.20円を目指すと考えられる。
本日の予想レンジは151.08円が上値となる。上昇基調は変わりないので、押し目買い方針で臨みたい。
予想レンジ | 148.97~151.08円 |
抵抗線 | 150.90円 |
支持線 | 149.55円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU各国・英・アジア各国が祝日 | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得