ファンダメンタル分析

• 米主要株価指数は続落、米地銀株価が売り浴びせ状態となりリスクオフ
• リスク回避通貨に資金が集中、円・スイスフラン・ゴールドに買いの動き
• ドル円は134円前半に下落、節目の134.50円を割り込む
• ゴールドは2050ドル台で推移、2042ドルに大きな支持帯
• ECBは0.25%の利上げを決定、利上げペースを減速
• ECBは今後の利上げ停止について否定

テクニカル分析

為替相場は3日連続でリスク回避の動きが強まった。円が全面高になり、ドル円は3日続落となっている。米地銀問題が、また出てきており、次の破綻が発生するのではないかとうたがっているようだ。1つや2つであれば単独の問題として収束するが、連鎖的に毎日のように破綻が発生すれば、リスクオフに傾きやすいのは自然だ。

ゴールドは2050ドル台で推移しており、節目の抵抗帯を抜けている。リスク回避色が強まれば、最高値更新も考えられる。

ゴールド（XAUUSD）

ゴールドの4時間足チャートを分析する。窓を開けて上昇していたゴールドだが、昨日の変動で窓は埋められ、そして上昇を再開した。節目となる価格帯は2042ドル付近である。本日の雇用統計でも大きく変動する可能性があるが、米地銀問題が収束するまでは上昇しやすいのではないかと考えられる。

ビットコイン（BTCUSD）

ビットコインはチャート形状としてトライアングルを形成している上値も抑えられ、下値も切り上がっている。何らかの要因でトライアングルをブレイクすれば、その方向にトレンドが発生するのではないかと予想できる。

安全資産として捉えられているため、米地銀問題に注目したい。目先の上値目標は3万ドル。

ドルスイスフラン（USDCHF）

スイスフランも買われやすくなっており、下落トレンドが継続している。目先の目標となる価格は0.880ドルとなる。

本日の重要経済指標

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得