日経平均株価は3万円台突破、マーケットはリスクオンに傾く【2023年5月18日】
2023年5月18日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は大幅高、主要指数はいずれも1%超えの強い上昇
- バイデン大統領と下院議長がデフォルト回避に自信を表明、合意期待感が高まる
- 日経平均株価は3万円台を突破、バフェット効果で5日続伸
- クロス円相場は円全面安の影響で大幅上昇
- ドル円は137.50円を突破、過去2回反落した価格帯に近づく
- ゴールドは下落、重要な支持帯である1984ドルまで下落
テクニカル分析
為替相場・株式相場のどちらもリスクオン一色となりボラティリティが急上昇した。バイデン大統領と下院議長がデフォルト回避に自信を表明し、マーケットは債務上限交渉のリスクが後退したと判断した。米株価指数も大幅上昇したほか、日経平均株価は3万円台を突破。
ドル円は重要な価格帯である137.70~137.90円の価格帯に近づいている。過去2回反落した価格帯であり、今回、3回目の上値トライとなる。
日経平均株価(NIKKEI225)
日経平均株価は3万円台を突破し、夜間取引では30500円まで上昇している。上昇している背景としてはバフェット氏が日本株を推奨したことがきっかけとなり、低金利政策を維持していることも重なって世界の投資家の目線が日本株に向いていることが要因と考えられる。
ただ、日足のRSIを見ると70になっており、買われすぎ水準に達しようとしている。一度調整の動きがでる可能性があるため、押し目買いを狙いたい。中長期的な上値目標値は31270円と予想する。
予想レンジ | 29750~31200円 |
抵抗線 | 31000円 |
支持線 | 30000円 |
ドル円(USDJPY)
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は今後の相場の方向性を決める重要な価格帯で推移している。過去2回、137.70円と137.90円で反落しており、今回は3回目のトライとなる。安値切り上がりのトライアングルパターンとなっており、上方向にブレイクする可能性が高いチャートパターンとなっている。
各高値を明確に上回ると、ストップロス注文によって上昇しやすくなると予想できる。トレード方針は押し目買い。
予想レンジ | 137.10~138.31円 |
抵抗線 | 137.90円 |
支持線 | 137.25円 |
豪ドル円(AUDJPY)
豪雇用統計が発表予定であり、大きなボラティリティになる可能性がある。豪ドル円を日足チャートで分析すると、安値が切り上がって緩やかな上昇基調を描いている。注目したいのは過去に意識されている240日移動平均線。少なくとも3回は意識されており、今回の雇用統計次第とはなるが、上昇したとしても上値を抑えられる可能性もある。
予想レンジ | 91.25~92.68円 |
抵抗線 | 92.10円 |
支持線 | 92.40円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪雇用統計 | 10:30 |
米失業保険申請件数 | 21:30 |
米中古住宅販売戸数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得